西国三十三箇所第22番札所。

JRと阪急に寺名と同じ駅もあり、アクセスの良い札所です。まぁ、私が参拝した時は、まだJRの駅はなく、阪急の駅だけでしたが...。

 

という古いお寺ですが、元亀年間(1570年~1572年)に織田信長により焼き尽くされ、当時の堂宇は残されていません。全体に、新しい感じのお寺で、文化財の指定を受けている建物はなさそうです。

 

とはいえ、なかなか立派な山門があり、迫力の金剛力士像が置かれています。


御本尊は亀に乗った観音様として有名です。開基である藤原山蔭の父、藤原高房は、漁師たちが大亀を捕らえているのを見て、「今日18日は観音様の縁日だから」と、亀を買い取って逃がしてやります。その日の夜、高房の子、山蔭は、継母の計略で船から川に落とされてしまいました。高房はこれを悲しみ、観音に祈ったところ、高房が助けた亀が、山蔭を甲羅に乗せて現れたと言い伝えられています。高房の没後、山蔭が報恩のため観音像を造立し祀ったのが当寺の起源とされています。

 

御本尊は、秘仏ですが、毎年、4月15日~21日に開扉されています。


1988年(昭和63年)8月14日拝受

補陀落山(ふだらくさん) 総持寺(そうじじ)
宗旨:高野山真言宗
本尊:千手観世音菩薩
所在地:大阪府茨木市総持寺1-6-1
アクセス:総持寺駅(JR、阪急)

公式サイト

http://sojiji.or.jp/