平成7年に始まった比較的新しい七福神。地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅と後楽園駅の間という割とコンパクトなエリアにある8カ所をめぐる七福神です。七福神なのに8カ所になるのは、弁天様が、男弁天、女弁天と2神いらっしゃるから。東京ドームが入っているのが、いかにも小石川らしく、しかも新しい七福神らしいところかもしれません。

 

茗荷谷駅から深光寺へ。スタンプ用紙をいただき、小石川七福神めぐりをスタートしました。

 

恵比寿神:深光寺(小日向4-9-5)

恵比寿様は、比較的新しい感じの石像でした。従来から祀られていた絵図のお前立として制作されたそうです。

本堂左奥には、滝沢馬琴の墓石があります。墓地に建てられているキリシタン灯篭も有名です。

 

弁財天(男弁天):徳雲寺(小日向4-4-1)

普通は女神とされていますが、鎌倉円覚寺の大鐘弁財天の分身で、男性の顔の人頭蛇身となっています。

お寺にはキリシタン地蔵が安置されています。

 

弁財天(女弁天):極楽水(小石川4-16-13)

江戸名所記に"小石川極楽の井戸"として登場する古くからの名水で、現在は、小石川パークハウス庭園内に祠が置かれています。

スタンプは寿老人を祀る宗慶寺に置かれ、御朱印も宗慶寺で対応いただけます。

 

寿老人:宗慶寺(小石川4-15-17)

極楽水と呼ばれた吉水のほとりに草庵が結ばれ、家康の死後、側室の阿茶の局が葬られ、法名の朝覚院殿貞誉宗慶大姉に因んで宗慶寺と改称したとのこと。

 

布袋尊:真珠院(小石川3-7-4)

徳川家康の生母、於大の方の生家で、松本藩、のちに沼津藩の藩主となった水野家の菩提寺。歴代藩主の墓碑が置かれた墓域奥に布袋尊の石像が安置されています。

 

大黒天:福聚院(小石川3-2-23)

江戸時代末期、傳通院の鎮守寺として、大黒天を御本尊に開基されます。

大黒天像は、甲冑を着け、右手に宝袋、左手に宝棒を持ち、外難を防いで福録を与える古い形の姿となっています。

境内には咳止め子育て地蔵も安置され、咳が治るとお礼に唐辛子が奉納されることから"唐辛子地蔵"とも呼ばれています。

 

毘沙門天:源覚寺(小石川2-23-14)

"こんにゃく閻魔"として有名な閻魔様がいらっしゃるお寺です。宝暦の頃、眼病の老婆がこの閻魔様に治癒の願掛けをし、閻魔様がご自身の片目を与えて願いを叶えたのだとか。老婆は、感謝し、好物の蒟蒻を断って閻魔様に捧げたのだそうです。歯痛を和らげてくださると言われる塩地蔵尊も安置されています。

木彫りの毘沙門天像は、以前から祀られていた絵図に代わるものとのこと。

 

福禄寿:東京ドーム(後楽園1-3-61)

福禄寿像は、アトラクションズの一角にに安置され、スタンプはその近くの総合案内所に用意されています。色紙に押印する朱印と福禄寿の印はセルフ方式で、スタンプのところに押印に関する説明書きが置かれていました。

かつて、旧水戸屋敷庭園に福禄寿が祀られていたとのことで、跡地である東京ドームに再祀されるようになったとのこと。

 

 

総距離約4kmとのこと。割とコンパクトな七福神です。お寺とお寺の間には、特に幟などの目印は出されていませんでしたが、スタンプ用紙には地図が入っていますし、何度も角を曲がりながら...という部分もなく、比較的、シンプルなルートになっていましたので、迷わず歩くことができました。

 

パンフレットは100円で、各寺院に置かれている無料のスタンプをセルフで押していくようになっています。他に、色紙も用意されていて、こちらは、500円で購入し、各寺院で300円で朱印を押していただき、七福神名を書き入れていただくようになっています。各自の御朱印帳への書入れも対応してくださいます。

 

参拝者はあまり多くない感じでした。パンフレットに押印する人が多いようで、御朱印で列ができていることもほとんどありません。一番、並んだところで3番目でした。次々に参拝者が現れ、途切れることもありませんでしたが、人ごみを感じることなくゆったりと巡ることができました。

 

パンフレット

地図

由来

スタンプ欄

 

文京区ナビの「小石川 七福神めぐり」のページ

http://xn--hdks530uj8div1a.wa28.net/walk/shichifukujin.html

 

 

小石川七福神めぐりデータ
対象寺社:6寺院、2名所
実施時期:1月1日~7日
実施時間:9時~17時
距離:約4km
所要時間:2時間程度
専用色紙:500円 色紙への御朱印押印:各300円
パンフレット:100円 パンフレットへの押印:無料
御朱印帳への書き入れ:各300円