元腕利きのCIA、フランクは、年金課に勤める顔も知らないサラとの電話での会話を唯一の楽しみに田舎でひっそりと生活していました。そんなある夜、謎の侵入者に襲われたフランクは、彼らを撃退し、サラの家へ。フランクとの電話のやり取りが盗聴されていたことで彼女の命も狙われることを恐れたフランクは、サラを連れ出し、かつての仲間たちのもとへ向かいます。彼らとチームを組み、敵の正体を探りながら自分たちを護るために戦いますが...。


フランクも、かつての仲間たちも、すでに現役ではありません。皆さん、もう若くはありません。モーガン・フリーマン演じたジョーなど80歳の設定です。年齢を重ねている面々がチームを組むのだから、体力勝負ではなく、経験と知恵を活かした頭脳戦...なのではありません。現役バリバリのCIA相手に堂々と体を張ってのアクションです。枯れることを知らないジジ、ババたち。


やはり、高齢化社会。年をとったから体力は使わないなんて言っている場合ではない...ということなのかもしれません。御年80歳でガンで死期が迫っていてもアクションしなければ!


フランク、ジョー、そしてかなりぶっ飛んだマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)、元は名うての殺し屋、ヴィクトリア(ヘレン・ミレン)、かつての敵、イヴァン(ブライアン・コックス)、そして、巻き込まれたサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)。それぞれにキャラクターがしっかりと作られています。まぁ、左程、目新しさが感じられるストーリーでもありませんし、よくある展開でしたが、キャラクターが作り込まれていて楽しめました。


ヴィクトリアとイヴァンのロマンスも、なかなか、良くできていたと思います。ヴィクトリアの愛情表現、イヴァンの愛情の受け止め方、独特の味わいが感じられました。


中高年を中心に据えた物語としては、かなり弾丸が飛び、人が死に、物が破壊されています。けれど、不死身な主人公たちは、難なく生き残ります。個人的には、唯一人、ジョーが銃弾に倒れたのは残念でしたが...。ほとんど、モーガン・フリーマン目当てで観に行ったもので...。


後に残るものはあまりありませんが、観ている間は、結構、楽しめました。



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