『 悪友 』( 森之助 384 ) | hippocket33のブログ

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森之助がいく  vol.384

『  悪友 』

vol.366でも書いた中学時代からの友人ヨギール。この変わり者の男と、今年はやたらに会う機会が多い。^^;

僕は高校・大学・社会人と29歳になるまで、神戸を離れていたので、これまで、奴と頻繁に会ってきたわけではないが、奴とのつき合いは印象的なものが多い。

まず思い出すのは、奴の結婚式だ。

神戸駅近くのチャイニーズレストランに招待客を招き、たぶん50〜60人ぐらいいたと思う。特に披露宴といった感じではなく、本人が挨拶したあとは、各テーブルの人たちが談笑しながら、料理に舌鼓をうっている。聞くとそのまま、最後まで会食が進むらしい...

僕は思った。おいおい、少しは結婚のお祝いらしく、盛り上がろうぜと。僕はひな壇の2人に近づいて、俺が今から司会やるから、と申し出て、

まずは、何人かぶっつけ本番で挨拶頼める人を教えてくれよ、と奴に言った。

司会業は僕の十八番だ。まかせておけ...

僕は教えてもらった人、一人一人に予めスピーチ依頼を頼みに行き、名前を呼び、ひな壇横に登場してもらい、順にスピーチしてもらった。

各人男女共に、なんだかんで話に華を咲かせ、その後、宴は大いに盛り上がり、最後はバンザイ、バンザイ、バンザイになった。

すると奴が、あのボクシングと釣りが大好きで、無頼漢なあの男の、頬を二すじの涙がツ〜っと伝わっている。

これを「鬼の目にも涙」と言わずして、何と言おうか。僕は心底驚いたが、いい結婚式だった...

しかし、あの形式ばらない宴は、ホントに奴らしくてよかったな。奥さんも嬉しそうだったし、僕も役に立てたし...

あと思い出すのは、たまに2人で飲んだ時だ。1〜2軒目を出ると、奴は必ずコーヒーを飲みたがる。スタバとかタリーズとかのカフェで飲むのではない、自動販売機で缶コーヒーを買って、地面にしゃがんで路上でたしなむのだ。

僕はどうせならカフェに行きたいのだが、奴は、しんどかった時代を思い出したいから、どうしても路上で缶コーヒーがいいと言う。

通行人たちが僕たちを見てるような気がする...落ち着かない。^^;  僕はこれに毎回つき合わされる。

そして、最近。今度は釣りでの接点が増えそうだ。釣りは前々からやりたかったし、奴は釣り人歴40年以上の名人だから、今度は心強い限りだ。

...と、まあ、なんだかんだで、長いつき合いになる悪友ヨギール。憎めない奴。^ ^