HiPa研究会の白樫です。

皆様に有益な情報をお送りする解剖学シリーズです。

 

今回のテーマは「棘上筋・棘下筋リリースの前にする事とは?」です。

 

 

 

早速答えからです。

 

 

それは、、、「棘鎖角テクニック」です。

 

 ※棘鎖角とは、肩甲骨と鎖骨のなす角の事。

 

 

なぜか?

 

 

 

その理由のポイントは、「肩甲切痕」と「肩甲上神経」です。

 

 

 解剖を見てもらうとよく分かりますが、肩甲上神経は肩甲切痕という狭い隙間を通り、肩甲骨と棘上筋の間、棘下切痕、肩甲骨と棘下筋の間を通り、棘上筋と棘下筋を栄養します。

 

 

 

 肩甲切痕で圧迫を受けるとその先に影響を与えることはすぐに想像できると思います。さらに、この状態のまま肩甲骨が動くと肩甲上神経が伸長されさらに状況は悪化します。

 

 

 

 この状況を改善するためには、棘鎖角を広げて鎖骨遠位部の硬さを改善することで肩甲上神経の状態を改善することができます。

 

 

 棘上筋、棘下筋のアプローチをする前に、是非棘鎖角の調整をしてみてください。