HiPa研究会の白樫です。
久しぶりの解剖学シリーズです。
今回のテーマは「剣状突起に何が付く??」です。
では早速、胸骨の先端にある剣状突起に何が付着するか
というと、
前面:腹直筋
後面:腹横筋、胸横筋、横隔膜
が付着します。
これらの筋は、同じ深さの位置にありそれぞれが癒着を
起こしやすい環境にあります。
剣状突起に付着する筋の模式図(裏から見ている)
胸横筋
横隔膜
腹横筋
腹直筋
アプローチでは、このことを踏まえてどのように考えていくかがポイントになります。
・例えば、腹部の筋緊張に左右差があったとすると、骨盤の歪みの影響があるかもしれないし、剣状突起の歪みかもしれないと予想できる。
・剣状突起部周辺に硬さがあれば付着する筋に影響を与え、体幹部の捻れの原因にもなります。
・他にも、コアマッスルやディープフロントラインにも関係しますし、内臓や自律神経系にも関係しますので、興味のある方は調べてみて下さい。
治療では、みぞおち周囲の硬結を見つけ、この硬結を
リリースしていく事が重要になります。
HiPa研究会ではこんな使い方をしています。
例えば、この動画を見て下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=3DYJtP9KXg4
肩関節の痛みや可動制限に対するアプローチには、この4つの筋の解剖イメージはすごく大事です。
この動画のように、剣状突起や周辺組織をイメージしながら触ってみて下さい。
肩の状態が変化するかもしれません。
セミナーに来られた方には、体験していただけますよ。