ブログの更新が、遅くて有名な岡山支部長の白樫です。

2月1日に行われました、膝関節セミナーの様子です。

少し復習も出来るように、いくつかのテクニックをご紹介します。

地域によってや講師によって、お伝えする内容や伝え方が若干異なりますが、根本が一緒ですので結果は出ます!
ご安心下さい!


まずは、恒例の解剖のDVD鑑賞!

DVDを見てからセミナーするのとしないのとでは、受講生さんのテクニックの習得率は雲泥の差です。
なんで、もっと早くしなかったのだろうショック!




少しマニアック解剖学から

・骨の表面にあるちいさなポツポツあいた穴の話
  これは、栄養孔とよばれ血管が骨の中を通っている。



栄養孔はこの大腿骨のイラストだと、転子部付近や遠位端付近にある小さな孔のこと

この栄養孔は、何のためにあるのかというと、もちろん骨に栄養するためです。
そして、どうしてこの穴が集中してあるのかというと、栄養がたくさんいる→筋の付着部が多いということです。また、穴が多いので骨がやや弱いともいえます。

膝関節セミナーに関係ありませんが、「へぇ~」って思っていただけたら嬉しいです。


では、本題の膝関節セミナーの報告です。

まずは、腓骨の動きを出すために総腓骨神経の調整です。


総腓骨神経は、坐骨神経を下降して大腿骨下部で脛骨神経、総腓骨神経に分かれます。

触診がなかなか難しいですが、ここの調整ができると近位脛腓関節の動きがかなりでるようになります。





続きまして、膝関節の屈筋および伸筋の分離テクニック



ここでは、大腿の内側のあるQuad、内転筋、ハムストリングスの筋膜リリース





ここでは、腸脛靭帯、外側広筋、大腿二頭筋のリリースです。




ここで、少し脱線させていただいて


右肘が曲がりにくいという、受講生さんがいらっしゃったので、HiPa式アプローチの進め方を少し書きます。

今回は、肘は触らずに他部位からのアプローチ方法です。

まず、肘周囲のデルマトームを考えると、C5,6,7あたりでしょうか?
そこで頸椎の評価。



すると、C6が右に変位していたので、これを調整すると…


はい、つきました!!

このあと、右膝を調整するとさらに右肘関節の動きが改善します。
なぜか?
それは、形状が似てるからです!!

ん?

と思うでしょ?

肩関節 ー 股関節
肘関節 ー 膝関節
手関節 ー 足関節
手 指 ー 足 趾


なんとなく形状も骨の数も似てませんか?

必ず効果が出る訳ではないですが、痛くて触れないとか、症状の改善が停滞ぎみの時に、ちょっと違った方面からアプローチするときの考え方として持っていてもいいのではないでしょうか?


話を元に戻して、今度は膝前面のアプローチテクニックです。長くなったので、今日は写真で紹介だけにします。


膝蓋支帯テクニック

   膝内側周囲の筋膜リリース















                       足底筋リリース













難しい触診では、1人ずつ分かるまで触診のアシストをさせていただいてます。
触診の順番待ち





今回のセミナーでは、私の勤めているクリニックに来ている実習生(学生)を参加させていただきました。
いい経験になると思いますので、HiPaセミナーに参加される先生方の中で、実習生も連れてきたいと思われる方は、連れて来てもらって構いません。(一言、連絡下さいね。)