当直をしていると、ターミナル(末期)のご高齢の入院患者さんの死亡確認を依頼されることがあります。
中には、たくさんのご家族が病室に来られている事があって、
「これまでずっと、みんなから愛されていたんだなあ」
と実感します。
先日も、15人前後のご家族がいらっしゃっていて、みんな号泣されていました。
お孫さんか、ひ孫さんか、小さいお子さんたちも来ていました。
霊柩車のお見送りが終わって、
目の前を歩いていた、4,5歳くらいの子供さんが、
「ばあばと、お買い物に行きたかった・・・」
とポツリと呟いていたのが印象的でした・・・。
こういう光景を見て、私がたまに思い出すことがあります。
外国のどこかで言われている格言みたいなもので、
「あなたが生まれてきた時、あなたは泣いていて、周りのみんなが笑っていた。」
「あなたが死ぬ時は、あなたは笑っていて、周りのみんなが泣いている。」
「そんな人生を送りなさい。」
というものです。
みんなが泣いて悲しんでいる患者さんの姿を見て、
「そういう人生を送られたんだな。」
と思うことがあります。
しんみりした話ですいません。