他者の意見は一切聞かない斎藤知事の姿勢 批判は「甘受」するふりだけで跳ね返す 何一つ感受しない | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
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  他者の意見は一切聞かない斎藤知事の姿勢 批判は「甘受」するふりだけ

 

 みなさま、元気ですか。 

 今日は先に報道記事を見てから、話を続けたいと思います。

 兵庫県の斎藤元彦知事が3日午前、県庁で定例記者会見を行いました。

 記事を引用します。

 

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兵庫・斎藤知事 移動時の抗議活動に「私は知事の立場、感受すべきものがある」定例会見で 12/3(水) 20:50配信 Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd3fd9ffc90d7eee2137c47d0a90ebb6123a8bce

 

兵庫県の斎藤元彦知事は3日午前、県庁で定例記者会見を行った。

斎藤知事、県庁で報道陣の質問に答える

[写真]報道陣の質問に答える兵庫県の斎藤元彦知事=3日午前、県庁で

 

 会見では記者から、斎藤知事の公務の移動の際、かなり知事に接近した形で抗議活動をしている人がいることについて、どう感じているか? という質問があった。

 これに対し、斎藤知事は「表現の自由など様々な活動というものが一定認められている面がある。私は知事という立場ですから、いろんな批判やご指摘というものは感受すべきものがあると考えています」と述べた。

 また「私に対して様々な危害を加えるという以前逮捕事案もあったので、警察とも相談しながら、警備など適切に対応していただいている」などと述べた。

 記者からは「これまでに身の危険を感じたりなどはないか」という質問もあった。

 斎藤知事は「日々の公務を行事なども懸命に取り組まさせていただいている。常日頃からしっかり確認をしていく。そしてケアをしていくということは大事だと思いますので、そのあたりは兵庫県警ともこれまでも密に連携はしてますが、しっかりやっていきたいと思います」と答えていた。

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 この報道では、斎藤知事が「いろんな批判やご指摘というものは感受すべきものがある」と述べたとされています。タイトルもそうなっています。この「感受」が変です。

 兵庫県の斎藤元彦知事といえば、様々な問題発言や疑惑に対して「真摯(しんし)に受け止める」と繰り返します。それ以上何も言いません。これを言えばそこで解決だと考えているようです。「真摯に受け止める」と言いつつ、具体的な対応策を示さなかったり、あくまでも自身が正しいという見解を堅持したりする場面が多いのです。

 斎藤氏は、特にパワハラ疑惑や告発文書問題など、自身が批判されている場面でこの言葉を多用しています。都合が悪いときに用いる逃げのキーワードといってもいいでしょう。そういいさえすれば、そこですべて終わりなのです。対応はしないのです。

 おそらくこうした「真摯に受け止める」という意味で、今日の斎藤氏は「甘受する」と述べたのではないでしょうか。そこには、気に入らないけれど我慢するという意味合いも含まれているでしょう。「感受」ではないと思います。甘受するけれど反省はないということです。

 もしもこれが「感受する」という話になりますと、感覚的に受け入れるということですので、全く意味が変わってきます。斎藤氏のスタンスはいつも、すべてが他人事であり、自分だけが正しいのであり、他人の言葉にはまったく何も感じないという姿勢が一貫しています。何一つ他者の声は受け入れず、感じることもなくはじき返しています。

 斎藤氏は、他人の声は受け入れはしないが我慢するという意味合いで、「甘受する」といったのであり、従来の方針は変わっていないと思います。「真摯に受け止める」というのと同じで、実際には受け止めるふりはするけれど、反省は一切しないという意味です。正しいのは自分だという意味です。影響は一切ないということです。

 これは重要なポイントですので、報道する側は、よく文脈を把握してから、記事を書いてほしいものです。他者の批判は甘受するが、実際には無視するという意味をしっかり踏まえないと、常識の通用しない斎藤知事の独善的思考はだれにも理解できません。

 

兵庫県知事 記者会見

 

 

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皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

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