田久保市長の嘘 大学の夏休みについて
みなさま、お元気ですか。
田久保市長の、百条委員会の中での証言に、多くのウソがありました。そのうち、大学に関するウソをひとつ採り上げます。
この点はなぜか、誰も指摘していないようですが、重要なポイントです。
彼女が時間稼ぎをしていることがよくわかるからです。
さて、田久保市長の言うことが正しいとすると、東洋大学が間違えて本物の卒業証書を彼女に渡したことになり、東洋大学が大きなミスを犯していることになります。そこで、なぜ東洋大学の責任を追及しないのかという質問に対して、田久保市長は「9月半ばまで(大学が)夏休み中で問合せできない」と答えています。
これはウソなのです。東洋大学に対しても、名誉棄損に当たるのではないかと思います。
私は東京の別の大学の教員ですが、正確なところをお伝えします。
東洋大学は、学生の夏休みは9月半ばまですが、それは学生の側の話です。ホームページには次のように掲載されています。
8月10日(土)~18日(日)は、大学一斉休業日につき、事務受付はございません。大学一斉休業日後の事務受付は8月19日(月)より再開します。
確かに事務にお盆休みはありますが、夏の間、基本的に事務は動いていますし、窓口も動いています。8月10日の前までなら交渉できましたし、8月19日からまた受付を再開するので、大学と交渉できます。夏休み中は教員も動いています。大学院の入試、秋入試、来年度春入試などの準備があります。またオープンキャンパスや受験者説明会などの行事も行われます。
また学生でも、卒論執筆の学生は夏休みはなく、この時期に必死に論文を書いているのが普通です。大学図書館も開いています。
われわれ教員も研究者として論文を書く暇があるのは夏休みなので、この時期、論文執筆に追われます。もちろん大学図書館にも出かけます。学会誌等の投稿締め切りが9月10月です。秋は学会シーズンで、そこで研究発表する場合も今から準備が必要です。
大学は夏休みも活動しています。9月半ばまで閉まっているわけではありません。
ひと月以上何もできないという理由に「夏休み」をあげていますが、これは時間稼ぎにすぎません。彼女は基本的に大学に通っていなかったし、とりわけ白山キャンパスにも通っていなかったので、大学の内部のことをよく知らず、卒論も提出していないので指導教員もいないのではないでしょうか。
卒業証書を検察に提出すると言っておいて隠してしまったり、市長をやめるといって辞めないとか、チラ見せ19秒というのもそうですが、この市長には、とにかく嘘が多いというのが、正直な感想です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こっちも録音をとっていますから彼女のウソは立証できます」田久保伊東市長の“ニセ卒業証書”チラ見せ「19.2秒反論」に副議長が再反論
8/14(木) 13:54配信 デイリー新潮
いったい何の騒ぎかと呆れるばかりである。静岡県伊東市の百条委員会で証人尋問に立った田久保眞紀市長は、相変わらず自身にかけられた学歴詐称疑惑に正面から向き合おうとはしなかった。挙句、飛び出したのは「19.2秒も見せました」という「チラ見せ疑惑」に対する反論。ニセ卒業証書を田久保氏から見せてもらった3人のうちの一人、伊東市議会副議長の青木敬博氏が再反論する。
***
9月半ばまで夏休み中でして…
8月13日、百条委員会の証人尋問で、田久保氏は木で鼻を括ったような答弁を繰り返した。
「なんだったかというご質問だと思うのですが、卒業証書とされているものだったと思います。以上でございます」
「自覚というご質問でございましたが、私の感想であるとか考え方といったような、事実関係でしっかりと証明できない回答は今回、差し控えさせていただきたいと思います。以上でございます」
問題の「ニセ卒業証書」も提出せず、その理由を問われても「回答書に示した通りでございます」。この態度に議員たちもヒートアップ。
ある議員は「田久保市長に正当性があるならば、もはや東洋大学は悪の組織と言ってもいいくらいだ。東洋大学の責任を追及するのは市長の義務でしょう」と不穏当な言葉も交えて追及したが、この質問に対しても田久保氏は、
「何度も繰り返しで申し訳ないのですが、9月半ばまで(大学が)夏休み中でして…」
2時間もの間、逃げの答弁に徹し続けたのである。
「ストップウォッチで確認している」
「はぐらかすことを決め込んでいたのでしょうね。表情豊かで時々笑みも交えていましたよ」
こう話すのは、田久保氏の目の前で答弁を聞いていた伊東市議会副議長の青木敬博氏である。
「さまざまな質問が出る中で、彼女は2つだけ注意していたように感じました。一つは『卒業していないと認識していたと取れる発言』。常識的に考えて除籍になりながらも卒業していたと誤認したまま30年暮らし続けるなんてあり得ないのですが、虚偽の学歴を公にした公選法違反に問われるリスクを避けたいのでしょう。同様に『犯意があったのではないか』という質問にも、意識的に失言しないよう気をつけているように感じました」(青木氏)
答弁の中で、田久保氏が唯一具体的に反論したのが「チラ見せ疑惑」に対してであった。これは、学歴詐称疑惑が浮上したばかりの6月上旬、田久保氏が偽物と思われる卒業証書を青木氏と中島弘道議長に見せた際、「チラ見せして乗り切ろうした」と青木氏らが証言している話だ。百条委で田久保氏はこの疑惑について、
「報道であるようなチラ見せという事実はありませんで、19.2秒ほど見ていただいたと記憶しております」
と細かい数字まで挙げて答弁。終わった後の囲み取材でも、
「会話の録音記録を持っていて、ストップウォッチで確認しています。19.2秒提示したあとで議長からは『いいじゃん』というコメントがあり、私としては肯定していただいたという風にとれる発言があり、それが事実でございます」
と自信たっぷりに反論した。
間に「いやいやちょっと」が入っている
だが、青木氏は「彼女はウソをついている」と再反論する。
「向こうも録音をとっていたようですが、こっちもとっています。もちろん普段はこんなことをしないですよ。彼女の場合は、後で何を言い出すかわからないと思ったので保険をかけておいたのです」(青木氏)
その録音によれば、19.2秒は、田久保氏が卒業証書とアルバムを机においてからしまうまでの時間だという。
「議長の『ちょっと見せてよ』という声が入っているので、そこからカウントした約10秒が我々が見せてもらった時間です。ただその間、ずっと見せてもらっていたわけではないのです。最初が1秒。その後、議長からの“ちゃんと見せて”という意図でかけた『いやいやちょっと』という言葉が入ります。そしてまた2〜3秒見せてもらって閉じられた。議長の『いいじゃん』という言葉も確かに入っていますが、それを強調して、その前にあった『いやいやちょっと』という声をなかったことにしているのは明らかにおかしい」(同)
公開すればスッキリするのでは、と聞くと、
「田久保氏の声も入っていますから、彼女の許可を取らずに公開するとまた何を言われるかわからないので…」(同)
ただし、録音を起こしたテキストについては近く公開する方向で検討しているという。
弁護士倫理に反するのではないか
しかし仮にチラ見せだったにせよ、ちゃんと見せたにせよ、問題の本質からズレたどうでもいい話である。ただ、百条委に田久保氏の補助人として出席した福島正洋弁護士に問題が生じる可能性があると青木氏は指摘する。
「田久保氏は弁護士の助言のもとでこのような虚偽の主張をしているわけです。もし弁護士の入れ知恵ならば弁護士倫理に抵触する行為ではないでしょうか」(同)
そもそも田久保氏が改めて「ニセ卒業証書」を見せてくれればいいだけの話であるのだが、はたして「チラ見せ論争」はどのような決着を見るのかーー。
関連記事【田久保伊東市長の“卒業証書死守”を支えている弁護士は「まっとうな助言者なのか」元テレビ朝日法務部長は「時間稼ぎ狙いか」「私ならば勧めない戦略」】では、伊東市を混乱に陥れている田久保氏と福島弁護士の「戦略」について、元テレビ朝日法務部長の西脇亨輔弁護士が徹底解説している。
デイリー新潮編集部
下の記事もご覧ください。↓
情報の整理 伊東市の田久保市長のウソ | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE
皆様のご健康をお祈りいたします。
そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
作家 日置俊次(ひおきしゅんじ)



