「薬屋のひとりごと」第47話 楼蘭妃の最期 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  「薬屋のひとりごと」第47話 楼蘭妃の最期

 

 みなさま、お元気ですか。

 東京は毎日とても暑いです。

 さて、「薬屋のひとりごと」第47話「子の一族」が、2025年6月27日に放送され、十分に楽しむことができました。

 ほとんど楼蘭妃の独り舞台といってもいいような構成でしたが、色彩や衣装なども含めて、よくできたアニメーションでした。

 楼蘭の悲しみが伝わってきました。死ぬときの笑顔は見事でした。

 素晴らしい作品を作ってくれたスタッフの皆さまにまず御礼を申し上げます。

 ただ、死を覚悟した楼蘭の最後の晴れ舞台の舞ですが、途中で撃たれたのか、けがをしたのか、そのあたりがどうなっているのかわからない部分があり、全体の流れの統一がうまく取れていない場面があるように感じました。猫猫のあげたかんざしが、楼蘭の胸に刺さっていなかったので、かんざしの伏線の回収はないのかと考えてしまい、すこしがっかりしました。かんざしはまたどこかでまた現れるはずですね。猫猫のかんざしはヘビの解体でも役に立ちましたし、楼蘭においても大活躍するのかと思っていたのですが。

 また、子昌が至近距離で撃った弾丸を壬氏が刀で跳ね返したのは、無理があり、やりすぎではないでしょうか。子昌が刀を狙った痕跡はなかったのです。矢なら刀で払えますが、弾丸は難しいでしょう。壬氏がスーパーマンではないのかと思ってしまいます。

 また、以前からきつねさま(お稲荷様)の面が象徴的に用いられていますが、これが日本のお面であり、かなり浮いた存在になっているので、その面の由来や秘密が明かされるはずだと信じていました。この説明がないと、やはりがっかりします。最後に面が、くだけて割れるというような象徴的なシーンがあってもよかったと思います。

 このアニメーションの基本は、細部にあり、猫猫のマニアックで理論的な謎ときに中心があると考えますので、戦のシーンはややそこから外れているという印象を受けます。戦はあってもいいのですが、原点に戻って、また細部をもっと徹底的に緻密に描いていただけると、私はうれしく思います。

 

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「涙が止まらない」「最後の瞬間、息することを忘れてた」楼蘭の“最後”に号泣…悪女を貫いた彼女の優しさ「薬屋のひとりごと」【第47話ネタバレあり反応まとめ】

6/28(土) 14:15配信 アニメ!アニメ!

 

TVアニメ『薬屋のひとりごと』第47話「子の一族」が、2025年6月27日に放送。楼蘭の最後に「涙が止まらない」という声が多数上がった。

※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。

『薬屋のひとりごと』は、日向夏が「ヒーロー文庫」より刊行中で「ビッグガンガン」および「サンデーGX」でのコミカライズも展開している、シリーズ累計3,800万部を突破した小説を原作とする後宮謎解きエンタテインメントだ。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こる様々な難事件を次々に解決する姿を描く。

TVアニメ第1期は2023年10月より、第2期は2025年1月より放送がスタート。各配信プラットフォームでは視聴ランキングで常に上位にランクインするなど、注目を集めている。今年3月26日からは初の展示会となる「TVアニメ『薬屋 のひとりごと』展」がスタートし、この夏にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンでのコラボ開催も控えるなど、今後も盛り上がりを見せてくれそうだ。

前回放送された第46話では、猫猫と壬氏がついに再会。さらに、猫猫が壬氏の本当の身分が帝の弟であることを知り、SNS上では「甲冑姿の壬氏さまかっこよすぎる!!」「ついに再会したのに、いつも通りのやりとりなのが良い」「感動の再会じゃないのが2人らしいw」と話題となった。

そして今回の第47話では、猫猫を無事に保護した壬氏。そして、反逆の罪を犯した子の一族の長・子昌をついに討ち取ることに成功する。

その後、神美と楼蘭を探していると、楼蘭に銃を突き付けられ、一緒に付いてくるよう脅された壬氏。連れていかれた先には神美と翠苓がおり、その前で楼蘭は、隠されていた子の一族の秘密を語り始める。

30年前、かつての先帝に選ばれて上級妃として嫁いだと思っていた神美だったが、「子の一族に謀反を起こされないための人質」として召し上げられたという隠された理由があった。

自分の知らない事実をいくつも突き付けられ、逆上した神美は楼蘭に銃を向ける。その引き金を引いた瞬間、なんと銃が暴発。あらかじめ楼蘭が銃口に詰め物を仕込んでいたのだ。

そんな楼蘭は、壬氏に「2つ願いを聞いていただけますか」とお願い。1つ目は、神美によって追放された者を救うこと。2つ目は、神美の持っていた鋭い爪の装飾で壬氏の顔に傷をつけること。

しかし、主を傷つけられたことにより、馬閃が楼蘭に向かって発砲。血を流しながら踊る楼蘭は、笑顔を浮かべながら落城していくのだった。

悪女として最後まで自身の役目を貫いた楼蘭に、SNS上では「逃げる選択もできたはずなのに、優しさに涙が止まらない」「結末に言いたいことはあるけれど、今はただお疲れ様と伝えたい」「最後の瞬間、息することを忘れてた」などの声が上がっていた。

この第47話「子の一族」は、ABEMAにて無料配信中。

(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

 

 

皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。