圧巻のアニメーション『薬屋のひとりごと』
『薬屋のひとりごと』は、今までこのブログでも取り上げてきていますが、ウイキペディアによると、外国語タイトルは(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃、藥師少女的獨語)であり、日向夏による日本のライトノベルおよびそれを原作とするメディアミックス作品となっています。
内容は、架空の中華風帝国、茘(リー)を舞台に、後宮に勤める官女・猫猫(マオマオ)が王宮内に巻き起こる事件の謎を薬学の専門知識で解くミステリー、ファンタジー、ラブコメディ小説であるという記述になっています。
今までも述べてきたことですが、ここでは、現在第二期が放映中であるテレビアニメを問題にしていきます。
中華風の帝国宮廷の後宮という設定が秀逸であり、言葉は中国語をモデルとしつつ、舞台は古代と現代がいりまじり、日本の風俗がおおきく幅を効かせています。現在放映中のアニメーションでは、日本のお稲荷様のイメージが多用されます。中国にもほおずきはありますが、日本の江戸的なほおずきの文化が引用されています。「古事記(こじき)」によると、スサノオの尊(みこと)が退治した八岐大蛇(やまたのおろち)の目玉は赤加賀智(あかかがち)のようだったとされますが、これはほおずきのことです。花街では堕胎にほおずきの根が使用されたといわれます。
いま、シーズン2の45話が放映中ですが、いままで蓄積されてきた伏線の数々が一つにまとまり出しており、戦が始まろうとしており、怒涛のような物語進行になっていて、舌を捲きます。
私は別に、これだけ大掛かりな仕掛けがなくても、このアニメーションはマオマオの後宮の生活と、薬の専門知識という組み合わせで十分に面白いので、これだけで何年でも続くと思うのですが、そこに天下国家に関わる大きな事件が起きて、マオマオがその鍵を握る人物になるという展開が、ハラハラドキドキさせるミステリー仕立てになっており、次回を見ないではおれない秀作になっています。
後宮のこまかい描写や、キャラの立て方、人物の描き分け、光のあてかた、衣装の配色、コマ割り、豪華な色彩や、唐突なユーモアの差し入れ方など、感嘆することばかりです。圧巻という印象もしばしば感じています。
今、大好きな『葬送のフリーレン』の放送がないので、どうしても『薬屋』に集中している感じで、どんなに忙しくても逃さないという気持ちで、先行きを見つめています。
皆様のご健康をお祈りいたします。
そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。


