警察による詐欺犯罪 前川さんの冤罪について | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  警察による詐欺犯罪 前川さんの冤罪について

 

 みなさまお元気ですか。まだまだ寒いですね。

 今日はとても重要な報道記事がありましたので、記録しておきます。

 これはこれまでこのブログで問題にしてきた、冤罪のテーマに関するもので、警察や検察の詐欺犯罪にも関係します。

 39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件について、3月6日、名古屋高裁金沢支部で、再審=裁判のやり直しが行われました。検察は新たな証拠を出さず、服役した男性、前川彰司さんの無罪が確実となりました。事件は1986年3月に福井市の市営団地で発生し、そのあとは前川さんの闘いの日々でした。

 この前川さんが犯人だという証拠はなく、証言が決め手となりました。その証言は、実は警察と検察が犯罪者を脅して、捏造したものでした。「自身の犯罪を見逃す見返りに、前川さんの関与を認めるよう求められうその証言をした」と証言者が語っています。

 こんな嘘の証言が警察や検察によってつくられたら、たまったものではありません。それに裁判所もだまされるわけで、あまりにレベルが低すぎます。これでは、鎌倉の詐欺師、鈴プーチンなどが大喜びで詐欺を続けられるわけです。出版社も詐欺、政治も詐欺、警察も詐欺、裁判も詐欺です。社会そのものが詐欺社会になっているということです。私は以前より、詐欺犯罪阻止の運動をしています。この再審事件であきらかになった証言の捏造詐欺には、さすがに温厚な私でもブチギレです。

 記事につけられたコメントをいくつか見てみましょう。

 

コメント1

「自身の犯罪を見逃す見返りに、前川さんの関与を認めるよう求められうその証言をした」

これは明確に刑法104条の証拠偽造罪に抵触している。

この取り調べをした検察・警察の関係者を逮捕起訴しないといけない。

袴田事件の証拠捏造もそうだけど、国家権力が犯罪を捏造するというのは非常に危険かつ悪質なので、これは厳罰に処さないといけない。

 

コメント2

嘘の証言まででっち上げて、、、人の人生をなんだと思っているのか。

自分も比較にはならないが嫌な思いをたくさんして警察への信用なんて全くない。

高校生の時、不審者に車に連れ込まれそうになり、逃げて警察署に駆け込んだ。部屋で男性警察官に事情を聞かれたが、人の話をゆっくり聞く気が全くない、犯人の特徴、手法など、とにかく話を誘導しようとする。

自分の中で出来上がったストーリーに当てはめようとしていた。

この人、さっさと仕事を終わらせたいだけんだろうなと子ども心に思って、

余計に傷ついて帰りました。

警察は自分たちの仕事の重さを考え直すべき。

 

コメント3

男性が「自身の犯罪を見逃す見返りに、前川さんの関与を認めるよう求められうその証言をした」と認め?これが本当ならとんでもない捜査当局の作為的冤罪。

それに、番組を間違えるのはただの勘違いと言うが、数年後ならまだしも、直後なら、こんなショッキングな体験と結びついて強烈に記憶に残っていたはず。

 

コメント4

判決は7月に?色々と司法手続もあるのだろうが、無罪が確定的ならばもっと早くできないか。39年に比べたら4ヶ月なんて誤差みたいなものかもしれないが、なるべく早く法的に無罪を確定して残りの人生を1日でも長くしてあげて欲しい。袴田さんの件もそうだけど、自分が同じ目に遭ったらと思うと恐ろしくて仕方ない。

 

 以上、引用です。いったい誰が犯罪者なのか、冤罪を生んでいる行為そのものが犯罪ではないのかという基本的な疑問が湧いてきます。検察には全く反省の色がないようですが、早く冤罪責任者を逮捕してほしいと思います。

 

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無罪確実に「39年を犠牲に」 福井女子中学生殺人事件再審 検察新証拠出さず 7月18日に判決へ 3/6(木) 19:46配信 MRO北陸放送

 

39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件で、6日名古屋高裁金沢支部で、再審=裁判のやり直しが行われました。検察は新たな証拠を出さず、服役した男性の無罪が確実となりました。

前川彰司さん(59)

「38年の月日の思いを数分の時間で意見を述べよと言われても、なかなかそれは全てを語れるかなと思うとそうは思わない。ただ初公判、言いたいことは言えた」

前川彰司さん59歳。裁判のやり直しを求めてから20年余り、ようやく審理の日を迎えました。

事件は1986年3月に福井市の市営団地で発生。

留守番をしていた中学3年の女子生徒が包丁で数十か所を刺され、死亡しました。事件の翌年、当時21歳の前川さんが逮捕され2審の名古屋高裁金沢支部で懲役7年の判決が確定しました。

前川彰司さん

「違うものは違う、やっていないものはやっていないのです」

捜査段階から一貫して無罪を主張していた前川さんは、服役後の2004年、裁判のやり直しを求めましたが、検察の申し立てで退けられました。

しかし、2度目の再審請求となった去年10月。

記者

「再審開始の文字、裁判のやり直しは認められました」

直接的な証拠がない中、争点となったのは確定判決が根拠とした6人の目撃証言の信ぴょう性です。

2回目の再審請求で、弁護団は、新たに検察から受けた287点の証拠開示の中で「血の付いた前川さんを見た」と話した男性が直前に見ていたとするテレビ番組が実際は事件の翌週に放送されていた矛盾を指摘。

男性が「自身の犯罪を見逃す見返りに、前川さんの関与を認めるよう求められうその証言をした」と認め、捜査機関が供述を誘導した経緯が浮き彫りになりました。

■迎えた再審 「39年に渡る長い年月を犠牲にしました」

そして迎えた再審の日。

6日午後2時から名古屋高裁金沢支部で開かれた初公判で、検察側は「懲役7年とした確定審控訴審の判決は妥当。6人の供述はそれぞれ連続して重なり合い、互いの信用性を高め合っている。被告人が犯人であることは明らかであるから、控訴審判決と同様の判決が与えられることを望む」とし、改めて有罪を主張しました。

一方で、新たな証拠は提出しませんでした。事件から39年、再び法廷の場に立った前川さんは。

前川彰司さん(59)

「39年に渡る長い年月を、私はこの事件のために犠牲にしました。得るものもありましたが、過ぎ去ったこの年月を振り返るとき、人生の空しさを覚えるのも、また正直なところです」

また、裁判終了後の会見では…

前川彰司さん(59)

「憤りは当然ある 腹立たしさとか。やっぱり福井事件はやはり初めから検察の判断は間違っていた。警察・検察が嘘を見抜けなかったという、ここにそもそもの原因があったのではないか」

裁判は6日で全ての審理が終了し、検察が新たな証拠を提出しなかったことから、前川さんの無罪が確実となっています。判決は7月18日に言い渡されます。

 

 

 

天天快樂、萬事如意

みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。