パリ五輪 抗議すべきケース | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  パリ五輪 抗議すべきケース

 

 これまで、パリ五輪で、レスリングの計量で失格となったビネシュ・フォガトに関して書いてきた。

 これは、計量で完全にオーバーしており、失格となったのである。インド側が、ちょっとぐらいいじゃないかといっていつまでも文句を言い続けて騒ぐのはおかしいと思う。この「ちょっとぐらい」というのが不公平を生むのである。インドは、抗議するのをもうやめた方がいい。計量でオーバーしたらもうそれは試合はできないのである。

 選手はみんな5センチとか、10グラムという制度でパフォーマンスを行っており、例えば跳躍台を5センチ低くしてしまったら、命にかかわる怪我をするのである。

 規定通りにすることが、公平につながるのである。

 ただし、運営側が無能すぎて、ミスばかりしていたとすれば、抗議するのは当然である。明らかなミスの例を挙げる。

 体操女子ルーマニア代表のアナ・バルボスは、種目別ゆかの3位が確定し、銅メダルを授与された。 

 ところが米国が抗議して、ジョーダン・チャイルズの採点の見直しが認められ、3位となり、当初銅メダルを勝ち取ったバルボスは、メダルをはく奪された。

 ところがこれにルーマニア側が異議申し立てをした。国際体操連盟(FIG)はチャイルズの銅メダルを取り消し、バルボスにメダルを授与することを決めた。

 すると米国体操連盟(USA Gymnastics)は、抗議して、スイス連邦裁に上訴するという。

 抗議するたびにそちらの言い分を聞くので、今度はチャイルズがメダルを獲得するだろう。

 すると今度はルーマニア側が異議申し立てをして、バルボスがメダルをもらうだろう。

 これはどちらにしたところで、運営側のミスであり、醜態である。不明瞭な点は徹底的に抗議すべきである。ルールに即しているのはどちらなのか、はっきりさせればいいのである。運営側はあまりにも無能である。いつもけちけちでごまかそうとして、反省も何もないのでこういうことが続くのである。運営のミスであるから、もう両方にメダルをあげれば済むことではないか。いったんあげたものをはく奪するとか、信じられない。

 日本ももっとはっきりと抗議していいケースがたくさんある。

 報道を引用する。

 

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騒動の体操銅メダル、ルーマニア選手に授与 パリ五輪

8/17(土) 10:13配信 AFP=時事

 

パリ五輪、体操女子種目別ゆかの銅メダルを授与され、ポーズをとるルーマニアのアナ・バルボス(2024年8月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

【AFP=時事】体操女子ルーマニア代表のアナ・バルボス(Ana Barbosu)は16日、騒動の末にパリ五輪の種目別ゆかの3位が確定したことを受け、銅メダルを授与された。

 

【写真】銅メダルにキスをするバルボス(その他全6枚)

 

 5日に行われた決勝では、米国のジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)が技の難易度に関する採点の見直しが認められて3位となり、当初銅メダルを勝ち取ったと思われたバルボスは失意で大会を後にした。

 

 その後、ルーマニア側の異議申し立てを受けたスポーツ仲裁裁判所(CAS)が米国側の抗議のタイミングが規定の時間を過ぎていたとの裁定を下すと、国際体操連盟(FIG)はチャイルズの銅メダルを取り消し、バルボスに授与することを決めた。

 

 バルボスは、母国の首都ブカレストで行われたセレモニーで、「とてもうれしいし、感謝している」と喜んだ一方で、「このような問題が高いレベルで起きている」ことは残念だとも話し、「自分たちアスリートには全く何の落ち度もない」として、チャイルズと、同じく採点に異議を唱えていた同胞のサブリナ・マネカボイネア(Sabrina Maneca-Voinea)が「幸せな結末」を迎えられることを望んでいると付け加えた。

 

 米国体操連盟(USA Gymnastics)は、引き続きチャイルズのメダル獲得を模索し、スイス連邦裁に上訴する可能性を示している。

 

 今回の騒動ではチャイルズとバルボス、マネカボイネアの全員がネット上で攻撃にさらされており、ルーマニアの体操連盟がやめるよう求めている。バルボスの母親もこの日、「母親として、あらゆる誹謗(ひぼう)中傷をやめるようお願いする」と訴えた。【翻訳編集】 AFPBB News

 

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