不正に対して、顔出して証言するのは勇気がいる はるかぜ書房 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
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  不正に対して、顔出して証言するのは勇気がいる はるかぜ書房

 

 小池都知事には学齢詐称の疑いがかけられています。

 「カイロ大学が開設する語学学習コースの初級コースに通った」という話が、「カイロ大学を首席で卒業した」「学生は自分しかいなかったので首席」という話に変えられているということです。

 私はカイロ大学の事情はよくわかりませんが、「首席」で卒業したという点に疑問を感じます。例えば私は東大で首席だったのかどうか、わかりません。成績は良かったと思います。しかし、私は文学部国文科を卒業しましたが、法学部の学生や、理学部の学生や、医学部の学生、農学部の学生がいるのに、どうやったら卒業で首席というものが定められるのか疑問です。専門や科目の制度が違うので、首席など、あり得ないのです。首席であるためには、文系も理系もすべての専門領域を凌駕するようなものすごい成績を収めて、ノーベル賞受賞クラスの輝きを見せ、全科目百点満点というような快挙が必要なのではないでしょうか。それでも、成績の比較は無理なのです。そういうシステムになっていないからです。学生は自分しかいなかったので首席だという話もあり得ないことです。

 

 さて、私がここで言いたいのは、今回の不正疑惑に対して、顔出しして証言をしている人が複数いるということです。少し記事より引用します。

 

 小池氏のカイロ留学時代の同居人である北原百代氏が、小池氏がカイロ大を卒業していない経緯を知る“生き証人”として、実名告発。北原氏は、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を実名で訴えた、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏の行動に触発されたとしている。

 さらに2024年4月、東京都の元特別顧問で小池氏の側近だった小島敏郎氏が、日本外国特派員協会で記者会見を開き、2020年に駐日エジプト大使館が出した声明文の作成に小池氏が関与し、隠ぺい工作をおこなったと訴えた。

 

 こういう話なのですが、ジャニー喜多川氏から性加害を受けたと告発した元アイドルグループ「忍者」のメンバー、志賀泰伸氏がその告発の勇気をたたえています。

 顔出しで告発すると、さまざまな批判や圧力がかけられてきて、命の危険を感じるそうです。顔出しで得することはなく、デメリットのほうが多いと志賀氏は言います。ただただ正義感だけで、一所懸命に告発を貫いたということです。

 全くその通りであり、顔出しで世の中の闇を告発すると、デメリットがとても多いです。だからこそ、多くの人は知らん顔をしているのでしょう。黙っていれば、自分には火の粉が降りかからないからです。しかし、それでも顔を出して正々堂々と告発するのは、それが正義であり、そういう闇の存在をみんなに知ってもらいたいという願いからです。私はまさにそういう気持ちでいます。

 鎌倉にある、はるかぜ書房という出版社は、出版界の闇を象徴しています。私は証拠を提示し、メールも提示し、長い時間をかけて、その闇の内容を明らかにしています。何度も顔出して証言をしています。もちろん批判も多く、私にはなんのメリットもありません。

 しかし、これ以上の犠牲者を出したくはないと考えています。私が言っていることが正しいかどうかは、みんな自分で確かめられるのです。私が提示している証拠を見て、その出版社に、メールをして聞けばすむのです。すでに裁判があり、この会社は敗訴していますが、隠しています。様々な証拠を見て下さい。反論の余地がありません。出版社はまったく反論できないので、2年近く黙ったままです。

 この戦いはまだ続いています。最後に正義は勝つ。そうであってほしいと私も願っています。

 報道から引用します。

 

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「私も命を狙われるんじゃないかと」相次ぐ小池都知事「学歴詐称」勇気ある実名証言に元ジャニーズがエール

4/24(水) 11:01配信 SmartFLASH

 

 くすぶり続ける、小池百合子東京都知事の“学歴詐称疑惑”。これまで選挙のたびに頭をもたげ、2020年の都知事選時には、駐日エジプト大使館がFacebookに、小池氏のカイロ大学卒業を認める声明文を掲載した。

 その後、2023年11月、小池氏のカイロ留学時代の同居人である北原百代氏が、小池氏がカイロ大を卒業していない経緯を知る“生き証人”として、実名告発。北原氏は、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を実名で訴えた、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏の行動に触発されたとしている。

 さらに2024年4月、東京都の元特別顧問で小池氏の側近だった小島敏郎氏が、日本外国特派員協会で記者会見を開き、2020年に駐日エジプト大使館が出した声明文の作成に小池氏が関与し、隠ぺい工作をおこなったと訴えた。

 小池氏と近しかった人物からの相次ぐ実名告発。これに対して、いち早く反応したのが、ジャニー喜多川氏から性加害を受けたと告発した元アイドルグループ「忍者」のメンバー、志賀泰伸氏(55)だ。志賀氏は自身のXで《T知事のY.Kさんの件》として、

《その経緯、勇気が素晴らしい… これが事実ならば、何故メディアは追求しない…? また黙殺でしょうか? これでは旧J問題と正に同様です… もう黙殺は出来ません… 何故なら 告発する皆様は「正義」を持ち 命がけでの実名顔出しの告発 なのだから…》

などと投稿した。

 投稿の真意を尋ねるべく、志賀氏に話を聞いた。

「北原さんたちの実名顔出しでの告発は、すごく勇気ある行動だと思い、ひとこと、言わせていただきました。名前を出すことに対する怖さとか、命を狙われるんじゃないかとか、さまざまな葛藤があったと思うんです。私自身が旧ジャニーズ問題を告発したときに体験したことです。

 北原さんたちと私たちとでは、問題は違えど、『権力の闇を暴く』という構図は似ていると思っていて、それを告発するのは、やはり命がけなんですよ。私の場合も、最初に告発をした直後は、誹謗中傷がワアッと山のように来て、本当に命を狙われるんじゃないかとか、そういう精神状態に陥りました。人とも会えないし、外にも出られないしで、1カ月近く家から出ず、閉じこもるしかなかったんです。だから、告発時もそうですが、告発した後の精神状態を保つのも大変なんです」

 それでも当時、志賀氏を突き動かしたのは「正義感」の1点のみだったという。

「告発当時、私だけでなく、性加害を告発したJr.の子たちに対しても『金目当てだ』『売名行為だ』などと、さんざん誹謗中傷が寄せられましたし、藤島ジュリー景子社長(当時)を批判したマッチさん(近藤真彦)にまで火の粉がふりかかりました。

そうしたなかで、いちおう『忍者』でメジャーデビューし、『紅白』など大きな番組にも出させていただいた者として、私が語ることで、世のなかの人たちに、人権問題に興味を持っていただいたり、子どもへの性的虐待は実在することをわかってもらえたりするのではないかと。あとはJr.の子たちや、マッチさんらに対する誹謗中傷を抑えたいという思い。私を動かしたのは、本当にその正義感だけでした」

 そもそも、実名顔出しで告発することには、メリットよりもデメリットのほうが多いと志賀氏は言う。

「少し考えてみてほしいのですが、実名顔出しで、嘘はつけないと思うんです。よく告発者に対し、『お金目当て』とか言われる方がいますが、それは誤解です。私も地方に行ったりすれば、宿泊費とか、持ち出しのほうが多かったりしますからね。交通費だって、すべて自腹ですし。デメリットしかないところで、実名顔出しで告発するということがどういうことなのか。それはご理解いただきたいと思いますね。

 北原さんに共感いただいたように、私たちが実名顔出しの告発をしたことによって、その連鎖がいま、広がりつつあると感じています。私たちの戦いもまだ続いていますが、最後に正義は勝つ。そうであってほしいと切に願います」

 小池氏は、志賀氏の声をどう聞くのか。

 

天天快樂、萬事如意

みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

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