印象派誕生150周年 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  印象派誕生150周年

 

 印象派誕生150周年と聞くと、感慨深いものがあります。

 

 印象派が誕生したのは、日本が明治維新となり、開国して、だんだん外国と行き来できるようになって世界が広がった時期です。

 これは日本にとってものすごく大きな出来事でした。

 西洋世界が、日本の中に入ってきたのです。西洋化によって、日本は近代化しました。

 ちょんまげで刀を差して歩いていた人たちが、髪を伸ばし、西洋っぽい服装を始めたのです。社会の制度も大きく変わりました。社会通念や美の概念も変わりました。

 印象派が150年の歴史があるとすると、明治維新から150年たったのだなあと思います。

 印象派は、日本の工芸品や着物、そして特に浮世絵に大変な影響を受けました。モネが浮世絵を収集し、自宅の庭に日本庭園を作り出したことでもよくわかります。睡蓮は日本を象徴していました。

 明治維新と逆で、ジャポニスム、つまり日本の影響下に、絵画における大改革がなされたのが、印象派の誕生です。美の概念が変わったのです。

 

 この度、ルノワールやモネ、バジールを中心に、印象派の画家たちの生活を探る小説、『イレーヌの髪』を発刊しました。客観的に小説を読むことができるように、作中に引用される膨大な数の絵画作品を集めて、『資料集 印象派の絵画』も刊行しました。

 これを合わせて、小説を楽しんでいただければと思います。

 

 必ず印象派に関する、新しい発見があるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※『資料集』はFrench Rditionとでますが、日本語版です。

     C'est un livre édité en japonais.

 

 

天天快樂、萬事如意

みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。