鳥山明さんを悼む
鳥山明さんが亡くなり、世界中から追悼の声が聞こえています。
鳥山さんの、特に「ドラゴンボール」は本当に世界中に影響を与えたすごい漫画でした。「マンガ」が世界語になるための主導力になりました。例えばフランスで漫画の翻訳が本格的に始まったのも「ドラゴンボール」からでしょう。
私も「ドラゴンボール」には大変大きな影響を受けました。そのあとから出てきた多くの漫画、「ナルト」や「ワンピース」、「ブリーチ」なども、基本的に「ドラゴンボール」の影響を受けています。
鳥山さんはフランス政府から芸術文化勲章を授与されています。
これだけ世界を動かした人であるのに、なぜ日本ではあまり評価されていないのでしょうか。もともと日本ではあまり漫画やアニメーションなどが評価されません。海外で評価されると、あれ?という感じでやっと少し評価を始めるという印象です。いつもそうです。日本人は自分で判断できないのです。
宮崎駿さんも、日本であまり政府から評価されず、ふさわしい賞などをもらっていると思えません。
こんな貧相な状況のため、いままで日本のお家芸であった漫画やアニメーションは、どんどん衰退しており、冷静に日本の技法を細かく分析した中国や韓国が台頭しています。日本社会の、本当にいいものを評価できないという癖は、悲しいものです。価値に気づかないのです。
いつも日本社会では、新しいことに挑戦する人間には、嫉妬と蔑視しか与えないのです。
報道を引用します。
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「神龍を呼んで」韓国、イギリス、中国外務省も…鳥山明さん死去に世界から追悼の声 NYタイムズ紙「何世代にもわたり漫画家に影響を与えた」
3/8(金) 18:24配信 テレビ朝日系(ANN)
「Dr.スランプ」や「DRAGONBALL」などで知られる漫画家・鳥山明さんの訃報に、海外でも追悼の声が広がっています。
中国では「Dr.スランプ」や「DRAGONBALL」のアニメがテレビ放送され、人気を集めています。
鳥山さんの訃報は速報で伝えられました。
中国外務省の報道官は8日の会見で、「心からお悔やみ申し上げます」と哀悼の意を示したうえで、鳥山さんの漫画は中国でも人気が高いとして「私たちは、日中文化交流と日中友好のために積極的に参加するより多くの日本の有識者が現れることを期待し、信じています」とコメントしました。
訃報は中国のSNSの検索ランキングでもトップになり、「私にとって最も偉大な漫画家です」「世界にDRAGONBALLとアラレちゃんを連れてきてくれてありがとうございます」などの書き込みがありました。
中には、「仙豆を食べて!」「ドラゴンボールを7つ集めて神龍を呼んで、また会おう」など、「DRAGONBALL」に出てくるキャラクターやアイテムにちなんだコメントもありました。
韓国でも日本の報道を引用する形で速報されました。
韓国のファンは「子供の頃にいっぱい読んだ。懐かしいです」「残念です。私の少年時代を共にした漫画の作者だった」などと悲しみの声が聞かれました。
タイでドラゴンボールの翻訳をするピーポーさんは、鳥山作品がきっかけで日本語を勉強し、翻訳家を目指したと振り返り、「先生のストーリーは説明が丁寧で、読者にも分かりやすい」「作品は傑作で、永遠に残ってほしい」と取材に答えていました。
中東メディアの「アルアラビーヤ」も訃報を伝え、イラクやサウジアラビア、エジプトでもファンが次々とSNSに追悼コメントを寄せています。
アメリカのニューヨーク・タイムズは、鳥山さんの作品がテレビ、映画、ゲーム界にも影響を与えたと論評し、「『Dr.スランプ』や『SANDLAND』は、海外でもよく知られ、何世代にもわたって漫画家に影響を与えている」と称えました。
イギリスのBBC放送も「史上最も影響力があり、最も売れた日本の漫画の一つである『DRAGONBALL』の作者が死去した」と伝えています。
マンガファンが多いフランスでも、「DRAGONBALL』はフランスにおける漫画界の成功の原点」だと高く評価しています。
鳥山さんは、2019年にフランス政府から芸術文化勲章を授与されていました。
テレビ朝日報道局
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