考えさせられたこと 愛知県のアサリ
愛知県のアサリについて、考えさせられました。
海の水がきれいになりすぎて、アサリが激減しているのです。水質規制をし過ぎて、水がきれいになりすぎて、魚や貝がいなくなったという話は、以前からあちこちで聞いています。「水清ければ魚棲まず」という古いことわざもあります。
ある程度の養分がないと、生態系は循環していかないのですね。
昔は人糞や馬糞を肥料にして植物に与えていました。それを水栽培に切り替えたらきれいになるのかというと、植物が枯れてしまいます。やはり短絡的な視点では、生態系は解明できません。
適度なリンや窒素の存在が、不可欠であり、「汚れ」をゼロにすることが解決にはならないという点は、海や川だけではなく、文化や教育や様々な分野でも考える必要がある重要な問題です。
ルメを育てていて、足の洗いなど、衛生的にし過ぎたら、ルメの調子がおかしくなりました。お医者様から、それはだめだと注意されました。ほどほどが大事なのです。
菌は共生しているので、すべての菌をゼロにしたら、生態系は弱り、滅びるのです。
報道から引用します。
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アサリ激減の理由は「海がきれいになりすぎたから」窒素やリンの放流量緩和する実証実験進める 愛知県 5/4(木) 17:17配信 メ〜テレ(名古屋テレビ)
愛知でアサリが激減 ベテラン漁師「去年の半分以下」 アサリの漁獲量は年々減少
アサリの漁獲量が全国1位の愛知県。潮干狩りも多くの人で賑わいを見せています。しかし、その漁獲量は年々減少しています。その理由は意外なものでした。
愛知県蒲郡市では、GW中の5月4日も潮干狩りを楽しむ多くの家族連れ客らが訪れていました。
潮干狩りと言えばアサリ。漁獲量は、愛知県が全国1位なんです。
しかし潮干狩り客からは「毎年来ているけど年々少なくなっているような気がする」との声も。漁師歴43年のベテランに聞いても…
「今年は過去にないほど少ないですね。去年の半分以下ですね。つらいというか、死活問題ですけどね」(蒲郡漁業協同組合 酒井正一さん)
アサリの漁獲量は実は年々減少しているといいます。愛知県では、2011年の漁獲量は、1万6703トンでしたが、2021年には、2364トンまで減少。
そのため、潮干狩りを休業したり、開業日数を減らしたりする場所もあります。
激減の理由は「海がきれいになりすぎ餌の植物プランクトンが減り過ぎた」
愛知県水産試験場によると、アサリが激減した理由は、「海がきれいになりすぎた」ことだといいます。
これまで、国や県などは、海をきれいにするため、海に流す排水の「窒素」や「リン」の量を規制してきました。
しかし、その影響でアサリなどの餌となる植物プランクトンが減り過ぎてしまったことで、アサリの数も減ってしまっていると話します。
「三河湾に栄養素が非常に流れ込んできていたんですけども、それが近年非常に減少してきているということがわかっています。なので、餌が減ってきて、アサリが痩せてきて、アサリの活力が減ってきて、それが資源減少に影響を与えているのではないかと考えています」(愛知県水産試験場 主任研究員 日比野学さん)
下水処理場からの窒素とリンの放流量を上限まで緩和
矢作川浄化センターで実証実験を始める
そこで愛知県は減ってしまったアサリを増やすためある実証実験を進めています。
下水処理場の「矢作川浄化センター」では、実験的に「窒素」と「リン」の量を規制値の上限まで緩和し、エサとなる植物プランクトンが増えるよう放流しています。
「昔は本当に下水って言えば、浄化してきれいにして出すのが使命っていうのがありましたけど、最近は“豊かな海”っていう議論がされてますんで、そういったものに貢献できるような、ちょっとでも漁業者に、いい影響があるといいなと思っています」(愛知県下水道課長 藤村尚治さん)
アサリ激減の理由は「海がきれいになりすぎたから」窒素やリンの放流量緩和する実証実験進める 愛知県(メ〜テレ(名古屋テレビ)) - Yahoo!ニュース
皆様のご健康をお祈りいたします。
そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。
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