昨年の「前田純孝賞」学生短歌コンクールについて | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  昨年の「前田純孝賞」学生短歌コンクールについて

 

 今年の第28回「前田純孝賞」学生短歌コンクールで、私のゼミ生が多く入賞したことについて、以前の記事でご報告しました。

 ずっと何年もこうした状態が続いているのですが、昨年の例を見てみましょう。

 ちょうど一年前の、第27回「前田純孝賞」学生短歌コンクールにおいては、私の短歌ゼミの学生が、すべての主要な賞に入賞しました。もう1年がすぎたのかという印象です。

 全国から応募のある伝統のある賞であり、応募に力を入れている学校も多く、入賞するのは大変なことです。

 ゼミ生は全員、青山学院大学文学部日本文学科の学生です。

 よい作品ばかりなので、お楽しみいただけると思います。

 

 

第27回「前田純孝賞」学生短歌コンクール (2022年2月発表)

前田純孝賞

福井花菜(文学部日本文学科3年)

夏の日を浴びて帰ったわが顔はマスクの形にくり抜かれてた

 

準前田純孝賞

松本のぞみ(文学部日本文学科3年)

まだ少し夏に居たくて爪先にとびきり光る青色を塗る

 

選者賞

竹田菜純(文学部日本文学科4年)

電話口できっと頭を下げている君だから許すでも早く来て

 

新温泉町長賞

富山くるみ(文学部日本文学科2年)

朝六時彼のスポーツウェアの香を察知し犬はリード引っ張る

 

二瓶遥(文学部日本文学科3年)

積み上げた想いを全て知る空は彼呼び止めた我の背を押す

 

新温泉町教育長賞

松下彩夏(文学部日本文学科3年)

花火果て屋台もつぎつぎ閉まりゆくもうすこしだけここにいたいの

 

三井らん(文学部日本文学科3年)

サンダルの出番は終わり来年を思い描きて落とすペディキュア

 

神戸新聞社賞

青木楓(文学部日本文学科2年)

秋風がスカートあげよとそそのかす校則破って駆ける放課後

 

渡邉万里奈(文学部日本文学科4年)

ひとつずつ席空け座したサラリーマンピアノの黒鍵並ぶようだね

 

学校特別賞

青山学院大学

 

  

 

  

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