「かりん」2月号詠草 若手の歌 ザクロとワンタン | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  「かりん」2月号詠草 若手の歌 ザクロとワンタン

 

 「かりん」2月号掲載の、若手の歌を少しとり上げます。

 まずドイツで子育てをしている若い母親、溝口シュテルツ真帆です。

 以前も採り上げていますね。

 ザクロは、ひとつの実の中にぎっしりと種子が詰まっているので世界中で「子孫繁栄」や「子宝」の象徴とされています。

 日本だとザクロが熟してくるのは秋ですが、まあ11月までピークだとも言います。ドイツではどうなのでしょうか。

 店先に置かれたザクロが凍っているというのは、ちょっと東京ではあまり見ない光景ですね。

 氷ったザクロに旅愁を感じるという感覚が、とても新鮮ではっとしました。

 

 

 

 

  

 

 台湾の黄郁婷(ファンユーティン)は、若い女性です。この冬に何年振りかで、故郷に里帰りしたようです。あまりの円安のため、両替してもいくらにもならず、台湾の物価が狂騰しているように見え、いろいろ驚いたようです。

 ファンユーティンは、紅油抄手が好きなようですね。紅油抄手はワンタンに、赤っぽいピリ辛のラー油ダレをかけたもので、ホンヨウチャオショウと言います。

 八方雲集は、餃子やワンタンを得意とするチェーン店ですが、安くて本当においしいです。高級店のディンタイフォンとはまた別の美味しさで、思い出すとよだれが出てきます。

 育ての親のおばあちゃんがぼけてきたようですが、ファンユーティンの幼時のおもらしはしっかり覚えているところが、ほのぼのとユーモアを感じさせますね。

 

 

  ※ザクロの写真はインターネットからお借りしました。

 

 

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