定説を疑う まだ咲いているよ! | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  定説を疑う まだ咲いているよ!

 

 木槿(むくげ)の花が今、真っ盛りです。ムクゲは、どの解説書を見ても、どのサイトを見ても、一日だけの花だと書いてあります。下に例を示しましょう。

 

(1)「むくげ」は、早朝に開花して夕方には萎んでしまう一日花です。 翌朝また別の花が開いては萎んでいく、毎日それを繰り返します。

(2)早朝の3時頃に開花した花は夕方にはしぼんでしまう。「一日花」。「槿花一朝(きんかいっちょう)の夢」(人の世ははかない、の意)に例えられているが、次々に別の花が咲くため長く咲くように見える。

(3)朝に開き夕方には萎れてしまう、「一日花(いちにちばな)」です。そのため、「この世の中の栄華ははかない」ことを意味する故事に、この花は「槿花(きんか)」という名前で使われます。「槿花一朝(いっちょう)の栄(えい)」「槿花一日(いちじつ)の栄」や「槿花一朝の夢」などです。

 

 さて、この時期、毎年、私は毎日、ムクゲを見ているのですが、どうも一日花だというのは間違いではないかと、ずっと思っています。それでは、写真で示してみましょう。

 一番上が、昨日の写真です。

 次が今朝の写真です。

 その次が、今日の夕方の写真です。

 どうでしょうか。画面真ん中あたりの花を見てください。ずっと咲いていますね。

 一日花のムクゲもあるのでしょう。しかし、この何の変哲もない平凡なムクゲは、2日とか3日咲いていることがあります。

 おそらく、ちゃんと自分で確かめずに、みんなが一日花一日花と繰り返しているので、一日花が定説になってしまったのです。

 定説には正しいものもありますが、疑わしいものも多いのです。

 

 

 

 

 

 

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