創作の秘密  オードリーの写真から | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  創作の秘密

 

 これは私の創作にかかわる秘密のうち、かなり大きな秘密になります。

 オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn、1929年5月4日 - 1993年1月20日)は、有名なイギリスの女優です。その出自や遍歴は、私の小説の中に書きました。

 亡くなって、もう来年で30年になるのですね。

 

 小説「エメラルドの夜」「サファイアの夜明け」のヒロインは、ヒナタという若い女性です。

 このヒロインを作り上げるとき、始めは大変苦労しました。どうしても人物が生きて立ち上がり、呼吸をしなかったのです。つまり、生き生きと描けなかったのです。外見に関しては、モデルがあります。デビュー当時のオードリー・ヘプバーンです。もちろんそのままではなく、色々変えてありますが、全体の雰囲気というか、シルエットのようなものは、ヘプバーンを参考にしました。

 若いころのヘプバーンは戦争と飢えに苦しんだ経験から、食というものに様々な拒否反応や強い飢餓感を表すことがあります。種類は違いますが、そういう食の苦しみをヒナタが背負っているという設定にしています。

 まだ小説は終わっていません。続編を書いています。いまもヒナタを描き出すために、毎日ヘプバーンの写真を見ながら、四苦八苦しています。

 

 

  

 

  

 

  

 

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