ブラックバスに関する意見の相違について
みなさま、お元気ですか。
ある人が私の名前をブログに出して名指しで批判しており、要するにブラックバスに関して何か気に入らないことがあったという話のようです。まず最初は、私が記事の中で、伊東市の元市長をブラックバスにたとえたことが気に入らなかったという話でした。ブラックバスが迷惑をこうむるということでしたので、その点についてははっきりコメントに謝罪しました。この方はブラックバスを神のようにあがめておられるようです。それは一種の宗教に近いように見受けられます。また、私のブラックバスに関する記事にコメントしたのに、私がそれにすぐ回答しなかったということが、問題にされていました。忙しくて私はそのコメントを見ていなかったので、それも謝罪しました。それで私は問題は終わったと思っていました。
まず、コメントへの返答について書いておきます。私はブログやフェイスブックを記録用に用いており、いつも記録していきますので、コメントがあったとしても、多くの記事に埋もれてしまいます。そのため、コメントはあまり見ていません。とくに4月5月は勤務先が新学期で、しかも今年は教育システムの大きな変更があり、多忙を極めていますので、いつでも記事にコメントをしたら、すぐ返事が来るというような期待には応えられません。ブログはそのためコメント禁止にしてあります。もしも、何でもすぐに返信があるだろうと考えてコメントをいただいたとしても、おそらくこちらが気が付きません。メッセンジャーというようなものもほとんど扱わないのでよくわかりません。これは不器用な私のフェイスブック等の利用法としてご理解いただきたい点です。
私が謝罪しているにもかかわらず、この方は、私の記事の公開コメントに、「初めてメールで会った時、アナタは「私に、三島由紀夫の話はするな!」「俺は文学者だぞ!」と私にヌカシタが………」と書かれていますが、私がよく知らない方に「~するな!」とか「俺は~だぞ!」などという無礼な言葉遣いをするはずはありません。同じ文章に「オマエのOSは、重度にアホじゃ!!!!怒!!!!」といった私に対する中傷が数えきれないほど行われていますが、これはそのひと自身の話し方の癖であり、このような乱暴な言葉遣いは、私はしません。
また同様にして、私がバラを育てているというブログ記事に公開コメントがあり、「愛でておられる植物も外来種であり、園芸種が環境破壊することは周知の事。」という批判があり、バラは外来種でブラックバスも外来種だから、ブラックバスはいいのだという論理を展開しておられます。この方は自分のブログでも、私を批判して、私の育ててている外来種のバラが種を飛ばして環境破壊をしているという内容のコメントのやり取りがあります。
しかし、まず基本的な思い違いですが、バラというものは外来種ではありません。また園芸品種のバラが風に種を飛ばして増えるなどという夢物語は、タンポポと区別がついていないのではないでしょうか。そんな簡単に増えてくれればわれわれバラの園芸家に苦労はありません。増えるどころか、毎日、枯れることのないように必死に世話をしているのです。
また外来種ではないバラが、庭の鉢うえで育てると、環境破壊をするという話には根拠がありません。庭にバラを植えるなというのですが、要するに、この方は釣りが好きで、ブラックバスを増やしたいので、そんな攻撃をなさっているらしいです。
また、この方から私のメッセンジャーに届いた文章に、次のような言葉があります。
「アンタは、私と知り合ってから、私のバス釣りの記事にも、ホボ100%「いいね」押していますゼ!!!」「そんなアンタが、何で急に、反旗翻すかな……バス嫌い…と言う話です…………大嘆」「このメッセンジャーを書いてる間に、まだ、たたみかけていた…このバカ!!!怒!!!」「マヌケ…………大嘆……………大悲…………アンタの人生、きっと、何度も同じ事、繰り返してんだろ………嘆」「たしか、離婚もされてますよね……?(中略)そんな時も、常に「オレの方が、常に正しいんだ!」と思っていませんか????」「私の親友の女性は「大学の教授なんて思想的に重度にカタワ!だから、(中略)傷付く事はない!」とまで言われました…」
これはほんの一部の引用であり、こうしたバカとかマヌケとかアホとかカタワといった言葉がずっと並んでいるのです。まず、この方と知り合ったと言っても、メールなどでやりとりをしただけで、実際にお会いしたことはありませんし、電話などで話したこともありません。フェイスブックでも「友達」ではありませんし、フォローもしていません。バカとかマヌケとかアホとかカタワといわれる理由が不明です。
この方はブラックバスを釣るのが好きで、私がブラックバス釣りを否定していると思い込んで、傷ついて怒っているようです。私はブラックバスを釣ることについて、初めから反対意見はありません。もちろん放流やリリースは厳禁ですが、どんどん釣っていいと思います。たとえばニジマスも鯉も釣っていいと思います。マナーを守るなら釣りはよいものです。駆除対象となっている魚を釣ること自体には問題はありません。ルアーの美学というものも、とても深いものがあると思います。釣ってはいけないというような話をだれがしたのでしょうか。若い人は知らないかもしれませんが、私は「釣りキチ三平」という漫画を読んで育った世代であり、釣りを楽しんで育った子供であり、釣りには武道に近い美学があるというように理解しています。
また、この方はブラックバスと全く関係がないところで、私が離婚しているからだめだとか、自分だけが正しいと思っているという類の批判を展開しておられますが、私は一度も離婚しておりません。根拠のない発言です。他者のプライバシーをもちだして作り話をして傷つける行為に、なぜ私が答えなければならないのでしょうか?
また、職業柄、徹底して自己検証、自己批判をしないと学術論文というものは書けないのです。私は自分が常に正しいなどと思っていませんし、それは不可能です。いったいどこからそのような発想がでてくるのでしょうか。
とにかく、これまでブラックバスに関する話で、私はこの方を批判したことはありません。私が反対しているのは、「釣り目的で個人がブラックバスを川や池に放流すること」です。どうしてそのささやかな発言を、誹謗中傷やデマで阻止しようとするのでしょうか。よほど後ろめたいことでもあるのでしょうか。まさかこの方が法を破って、放流しているわけではないと思います。
この方は重要な思想家であり、天才写真家でいらっしゃるので、私はその著書を尊敬しております。依頼をうけて、帯文や広告文を書いたり、宣伝に名前を使ってもらったり、広告掲載のために私の大学教授の肩書を使ってもらったり、裁判に協力して書類を作成したり、依頼を受けた場合、すべて無償でさまざまなお手伝いをしています。
ただし、だれであっても、度を越えた誤謬がいくつもある場合、訂正や謝罪が必要でしょう。鯉とブラックバスは歴史的背景が違うということ、ブラックバスとニジマスは生態が違うということ、ブラックバスは広範囲で無限増殖してしまい、生態系を破壊してしまうこと、絶対に勝手な放流はしてはならないことなどは、否定できない生態学的事実として私が述べておく必要があります。最近の若者はそうした事情を知らないので、無批判に嘘を信じてしまっては大変です。それで大まかな文章をブログにまとめているわけです。私のささやかなブログの読者は私の教え子の若い学生が多いのです。
学術的・歴史的な事実を述べておかないと、例えば「バラが風に種を飛ばして外来種としての悪さをする」というようなありえない風評被害が蔓延してしまいます。とくに、重要な思想家であり、鋭利な自然観察の力を持つ写真家の方が、思い込みと想像で事実ではないことを述べておられるわけで、周りはそれを信じてしまう可能性が高いです。そこは、やはり私のブログなどでもう少し正確で常識的な情報を若い人に提供しておくべきであると考えます。
私のブラックバスに関する記事は、あくまでも一般的、学術的な意見の表明であり、誰かに対する人格攻撃などではありません。そもそも私は一般の読者に対して話しかけており、特定の人の名前を出しておりません。
なおこの方が、私のニジマスの記述が間違っているからだめだという指摘をしているのですが、実はその方が間違えておられるので、少しその誤りについて触れておきたいと思います。この方はニジマスは野生化していると指摘しています。だからニジマスとブラックバスは同じで、ニジマスがいいなら、ブラックバスもいいのだと主張されているようです。
私の記事の中では、私は、おおまかに、一般的な事実を要約して述べています。それは前提としてはっきり記述してあります。それぞれの生物について詳しく話はしていません。また、私は記事の中で、ニジマスが野生化しないなどと一言も言っておりません。
現在の学術的知見では、ニジマスの野生化はかなり限定的であり、ニジマスは基本的に放流に頼って数を維持していると私は述べています。そこに間違いはありません。
まずニジマスは低水温を好むため、本州(北海道以外)では基本的に自然繁殖は極めて限定的です。ほとんどの個体は放流によるものです。放流が続けられている主な理由も、「自然繁殖ができない・定着しにくい」ので生態系への影響が比較的抑えられやすいと見なされている点にあります。
ここが非常に重要なポイントです。ブラックバスとは違うのです。
ただし導入から150年ほどたっており、限定的に野生化の例が存在していることは当然でしょう。特にかなり低水温の地域では、それが可能となりつつあります。
低水温地域といえば北海道です。北海道では、多くの河川で自然繁殖・野生化が進んでいるというのが現状でしょう。放流がなくても自立した個体群が存在しているといわれています。すべての地域でそうなのではありませんが、上流域や条件の良い冷たい水の環境では、野生化が観察され、観光資源としても扱われることがあるようです。
ニジマスは外来生物法で「要注意外来生物(産業管理外来種)」に指定されています。釣り資源として人気がある一方、在来種への影響(捕食・競合)が懸念されるため、密放流は問題視されています。
北海道では、例えばニジマスによるイトウ(絶滅危惧種)への影響、オショロコマなどの在来サケ科魚類への影響が懸念されています。
ニジマスは活発で敏捷で生命力もとても強いので、もしこれ以上野生化が進めば、手の打ちようがなくなる可能性は高いです。
しかし、全国的に見て、まだ生息域が渓流などに限られており、本州では、野生化が一般化していません。まだ生態系への影響は限定的であるということができます。本州では放流を完全にやめれば、個体数を激減させることが可能です。しかし、いずれにしても管理を強化すべきであることは間違いありません。生態系を守るさらなる努力が必要でしょう。この話は、いずれにしても、外来種はなんでも受け入れていいという結論には結びつきません。またそもそもブラックバスを放流してもいいという話とは関連がありません。ブラックバスはブラックバスとして考察する必要があります。
私が書いた記事の中で私が結論として述べていることを引用の形で、もう一度下に記します。
また私がここで述べているのは、「生態系に回復不能な影響を与える行為は慎重であるべきだ」という、生態学の基本原則にすぎません。非常に単純な、常識に類する話です。
以上、引用です。私がくりかえし述べていることは、法律で禁じられている通り、釣り目的によるブラックバスの放流はいけないことであるという点です。
これはどのように反論されても、いけないことです。私だけがそう考えているのではなく、私は当たり前のことを述べているだけです。それを否定する人は、おそらく違法な放流をしている人だろうと思われます。それは犯罪です。
もちろん違法であることをのぞけば、意見の相違というものは学会ではよくある話です。しかし、それが人格攻撃の原因となることは考えられませんし、完全なルール違反です。私の側の誤りがあれば謝罪すべきところは謝罪しますが、根拠のない人格攻撃は、それだけで犯罪行為です。そもそもブラックバスの生態を私が述べただけで、突然バカとかマヌケとかアホとかカタワなどといったしつこい人格攻撃をされるという話は、考えもしなかった異常な出来事です。
以上、これは一般の方に向かって、なるべく誤解がないように、大まかな事実を申し上げています。いま、このような「ブラックバス事件(デマと中傷)」が起こっていますが、私をどう否定しようとも、釣り目的でブラックバスを放流できるわけではありませんし、生態系のバランスを破壊することはいけないことです。時間がないこともあり、くわしい事情を省略しているので、事実がややわかりにくいかと思います。下に引用しているリンクから参考記事をお読みいただけると幸いです。
とにかく、私のブログ記事は、常に、「みなさま、お元気ですか」という、一般のみなさまへの呼びかけで始まっています。ブラックバス放流による歴史的な被害についても、これまでのブログで明らかにしています。皆さまはどうお考えになりますか。
なおこの記事の前提となっている、次の記事をお読みいただければ幸いです。
外来種の魚について──生態系の声に耳を澄ませる 回復不能な事態とならないように | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE
ブラックバスが教えてくれる、日本の自然の生態系バランスの重要さ 被害は回復できない | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

皆様のご健康をお祈りいたします。
そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。