円安を静観して良いのか | 経営コンサルタント日沖健のブログ

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今日の東京外国為替市場で円相場は144台を付けました。

144円台は1998年以来24年ぶりの円安水準。先月下旬から急速に円安が進み、止まる気配がありません。

その間、円買い介入はもちろん、黒田日銀総裁など当局によるけん制発言もほとんどなし。あれよあれよという間に事態が進んでいます。

市場介入やけん制発言がないのは、輸出企業の企業業績を下支えするなどメリットに注目し、輸入インフレなどデメリットは大したことないと踏んでいるのでしょうか。

たしかにアメリカやイギリスなどと比べると日本国内のインフレは限定的ですが、長い目で見て、円安は原材料を海外から高く買って安い価格で輸出するという話で、日本を益々低付加価値化します。

付加価値が減ると、労働者に分配する給料が減り、日本人は益々貧乏になります。

当局は、何らかの円安対策を取る必要があると思います。

 

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