オーダーシューズのリュウスケカワムラです。

 

今回は多くの方が疑問に思う(であろう)ファッション問題について、流行のスパイラルを何周もしている私なりに考えてみました。永く同じ靴を履くと流行遅れになるのではないか?という問題です。

 

image

 

だって、せっかくオーダーまでして手に入れた靴が、恥ずかしいほどファッションから遠くなってしまったら!それは悲しいス。

 

 

ですんで、リュウスケカワムラではなるべく古くならない靴 (いえ、履けば靴は古くなるんですが) をお客様におススメしています。お客様が何も言わなくても、私どもは目の前のお客様が10年先までこの靴を履くことを念頭に置いて靴を作っているんですよ。

 

 

だからといって完全に流行を無視するわけにはいきません。

たとえばお洋服屋さんが「今年は透け感のある素材が流行(トレンド)でーす」と言ったとしましょう。

 

それ、○○クロの夏物でもあったぞ!まるスケのTシャツ売ってたよな!そんなのアタシ着れないわよ、え?セットでキャミも買うの?あ、そういう事ね、でもまあ、着ないわアタシは。

 

と、心の中でひとりごとを言ってたでしょ?

 

ところが今!秋冬物がお洋服屋さんには並んでいますね。そこであなたは目にします。編み目がやたらと大きくて下に着ているものがまるスケのニットを。その隣には、やはりまるスケのオーガンジーで出来たややカチッとしたオーバーサイズのシャツ。

 

違和感、無いですよね。もう目に慣れてるんですもの。まるスケの下に何を着るか?どんな色を透かせるか?すぐに考えますよね。

 

じつはこの透け感素材の流行は、何年も前からじわじわと押し寄せていました。たぶん10年位前から、透け素材のスカートってありましたでしょ?バレリーナみたいなチュールを何枚も重ねたスカートとか!ホラ!思い出したでしょ?最初は渋谷109に行くようなギャルちゃんたちが着ていましたね。それがやや年上のお姉さんたちに広がって、いまやワレワレ大人世代(すいませんワタシ62歳です)もチュールではないけれど、透け素材のお洋服を違和感なく身に着けていますよね!

 

思えばこの透け感、1970年代では『シースルー』(see-through)と呼ばれていました。ワレワレ世代にはこのスケスケ大流行は2度目ですね!時代はサイケデリック大盛況で、バサバサつけまつげ(当時、一般人には非常に奇異でした)、厚底シューズ、パンタロン、マキシ、ミニスカート何でもありで、脳天盛り上げヘアセットにぶっといアイライン、、、キリがありません。最近お亡くなりになられたジェーンバーキンさんが、パコ・ラバンヌの金属片をつなげただけのワンピースを、素肌にお召しになられていたのもこの頃です。究極のシースルーですよ。スキャンダラスでしょう?今じゃ考えられないでしょお?勿論ワタシは子供でしたが母の買ってくる雑誌『装苑』を飽かず眺めていました。そのころ装苑は、実物大型紙の付いた、お洋服のDIYブックだったんですよ!(個人の記憶です)

 

 

だいぶそれました。

 

 

靴の流行は主にヒールの形に現れます。

ヒールも流行が何周もしています。今は四角いタイプ、ストレートで直線的なヒールが主流ですね。リュウスケカワムラでは上品なストレートタイプのご用意があります。流行を気にせず永くお履きいただけますよ。

 

このタイプのヒールには短命なものもあります。

まるで積み木のように角がはっきりしているヒールや、下に向かって広がる台形のヒールなどは短命です(断言!)。どんなアイテムでも『流行最先端』というのは長続きしないんですよ。今、金属片をつなぎ合わせたワンピースを着ている人はいないでしょう?(極端な例でした)

 

1980年代にイケイケお嬢だった私は、ヒールと言えばピンヒールでした。

 

 

ピンヒール(スティレットヒールとも言います)は永くエレガントパンプス界に君臨していましたが、ここ数年続いているスニーカーの台頭とカジュアル流行りによってついに靴売り場から駆逐されました!(←すべてというわけではありません)まあ、当店はオーダー靴屋ですから、売ってなければオーダーで手に入れるっていう方々から一定の支持がありまして、途切れることなくピンヒールパンプスを作っております。地面と接する面積が極端に小さい、カーヴィーでエレガントなピンヒールは、わりかし短い周期で流行のスパイラルに登場します。

 

 

ピンヒールパンプスや上品なストレートヒールは言わば定番ですから、10年後、靴のコンディションさえ良ければ何も臆することなくお履きいただけると思います。

 

 

先ほど短命であると断言したトレンディなヒールの靴の場合は、周りの大勢の人が履かなくなっても、ご本人が好きなら良いんです。私も持っていますよ。現役で履いています。10年以上前の透明な8cmのウエッジヒールや、台形ヒールのサンダルを。ただこの場合は、周りから浮きたくない、という人には不向きです。

 

 

一般的に、流行最先端のファッションは定番的なものより、はやく古くなります。

流行りものはファストブランドで、永く大切に使いたいものはオーダーで手に入れるというお客様が多いのも納得できます。リュウスケカワムラでは現在の流行を理解したうえで、10年後も自信を持ってお履きいただける靴をご提案しています。

 

 

ご自分の定番を持ちませんか?10年後も自信を持って使える、これさえあれば!とお守りのようになる靴を、オーダーメイドするというのはどうでしょう?

 

 

 

たとえ、お値段お高めのパンプスを買っても、かかとカパカパで歩くたびに脱げそうな状態では、そのパンプスは安く見えてしまいます。なぜなら足に合わない靴は変形して、みすぼらしくなるからです。礼節を尽くす場面でその状態では、お相手の方に失礼に当たるかもしれません。

 

 

リクルート活動やお受験を控えている方、式典への出席を予定されている方、壇上でのお仕事の方など、リュウスケカワムラにはフォーマルシューズをオーダーされるお客様が多くいらっしゃいます。もちろん、靴を履くと足が痛い方へのプレゼントにも、ハズレ無しの最高の贈り物になるでしょう。

 

リュウスケカワムラは予約制です。どうぞ予約サイトからご予約くださいませ。

 

 

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

 

最新のリュウスケカワムラの靴はここから見てね↓

https://www.instagram.com/shoeshioki/

 

 

さらに詳しくは↓