落書帳 -2ページ目

アレックス…永遠に友に

かつて俺には


アレックスという名のブラジル人の友がいた




アレックスとは
ストリートでサッカーをしてる時に知り合い

一瞬で意気投合し
それから常に行動を共にした




明るく誰からも愛されるアレックスと
人を遠ざけ孤独を好む俺




俺達はお互いの足りないところを埋め合い
一緒に成長してきた




悪さもたくさんしてきた

喧嘩に盗みに
ナンパ
どんな事だってアレックスとだったら楽しかったし
幸せだった




だが幸せは、長くは続かなかった




ある日、夜中に仲間から突然の電話




『アレックスが…撃たれて重症だ』




その言葉を聞き、慌てて病院に行った時には

アレックスはもう冷たい肉の塊になっていた




やった犯人はわかっていた
○○組の人間で
アレックスとそいつは女関係で良く揉めていた




どうしても仇を討ってやりたかった俺は
日本刀片手に事務所に乗り込んだ




足に2発銃弾を受けたが
仇討ちは無事成功したんだ



けど何だろうこの拭い去れない頭のモヤモヤは

こんな事したってアレックスは戻ってこない




アレックス…俺は間違っていたのか?




なぁ?返事をしてくれよ
アレックスーー









って夢を昨日見たよ笑



当たり前だけどアレックスなんて友達おらんよ






てか夢の中でアレックスは
ブラジル人ってゆー設定だったが




アレックス役が大沢たかおだった件




めっさ日本人顔やーん


名前負けしまくってるやーん




とりあえずアレックス役の人間募集中です
応募資格は以下の内容


笑顔がキュートである

サッカーが上手い

足がまぁまぁ速い

大沢たかおではない


ブラジル顔のブラジル人
でよろしくお願いします



まぁそんなこんな
ぱんなこったで

今からメシ食ってきまー




じゃんぬ





お前の取扱説明書を書けたのは俺だけなんよ

俺とあいつはおかしな関係だ


別れてからだいぶ経つが


未だにたまに連絡をとっている



昔の女とは一切連絡をとらない主義なのだが



逃げてもブロックしても着拒しても、探しだすからもう諦めている





連絡してくるのはいつもあいつから



数日置きにしてくる事もあれば



数ヶ月毎にしてくる時もあった



その違いは
あいつにその時、男がいるかどうかだ



彼氏がいない時は寂しくて
俺をオアシス代わりに使い


彼氏がいる時は存在を忘れ夢中になる



何とも都合の良いアホだ



あいつは男が出来たとしても
毎回その存在を隠していた


それはあいつがまだ俺を
恋愛対象として見てたから


でも俺には全てお見通しだった



昔っから恋愛依存性だったあいつが
男なしで生きてけれる訳ないと知ってるし



何より恋をしてる時のあいつの目は輝いてたから



そして男にフラれると泣きながら電話をしてくる



その時にネタばらしを自分からしてしまう
中途半端な小悪党なタイプ


実は付き合ってた彼氏がいて…



知ってたよアホ



そんな会話
何回した事か



俺は昔あいつに言ったことがある



俺よりもお前を
愛してくれる男はたくさんいるかもしれない



ただ俺よりも
お前の全てを理解してる男はいないと



そう少ししかない良い部分も
汚い部分も
こいつの事なら全て知ってる



こいつの取り扱い説明書を書かしたら
俺の右に出る物はいないだろうってぐらい



そんなおかしな関係が何年も続き

去年の春ぐらい久しぶりに連絡をしてきたあいつは



やさぐれたスナックのママの様にこう言い放った



最近は仕事ばっか。男なんていらない



数年前じゃ考えられない発言に少し驚いたが



俺は聞き流していた
そんなに簡単に
人は変わらないって事を知ってるから



そしてそれから数ヶ月経ち久しぶりに連絡があった時には



あいつは既に結婚して、
子供ももうすぐ生まれるとゆう
びっくりな報告をしてきた


よくよく話を聞くと
男はいらない発言をしてた時には
今の旦那とよろしくやっていたみたいだ



さすがウソつきコソコソ野郎笑





もうお前みたいなんはこりごりだ



人としてどうかと思うよ



けど特別だ



お前だけは特別にたまにかまってやる



一人だけならこんな奴がおっても許せるかな



とにもかくにも
無事出産おめでとう



子供はお前の
少ししかない良い所に似ればええのう



親愛なるアホ
Mへ



今世
来世
俺達は決して結ばれやしないけど



たとえ何度生まれ変わっても
姿、形が変わってしまっても



お前のすぐそばで
見守ってやるよ



俺達はそうゆう運命にあるんだ


向日葵と雑草

いつもあいつは明るい日向にいた






先輩、後輩、男女関係なくあいつの周りにはいつも人だかり出来ていた




あいつは皆に愛されるアイドルだった




たくさんの光を浴びて輝くひまわりの様な存在だった



それに比べ俺は
人を威嚇し遠ざけ孤独を好んだ




日陰にひっそり咲いてる
誰も気付かない雑草だった



そんな正反対な2人だったから
決して交わる事もなく




お互いがお互いを変に意識してきた




俺は俺だから
あいつになんて興味はない



なんて言いながらも
どっかしらうらやましかったんだ




ほっといても人だかりが出来るほどの
奴の求心力とアイドル性が



あいつは正に自分に無いものを持つ人間だったから




そんなガキの頃から何年も経ち




二度と会うこともないと思ってたが




少し前偶然にも入った店で再会を果たした




それは点と点が
一本の糸と言う名の線になった瞬間だった




話しかけてきたのはあいつの方から




俺も大人になりトゲも抜けてたので
普通に昔話に花を咲かした



そしてしだいに酒も入りぶっちゃけトーク




俺はお前が嫌いだった
そしてうらやましかった




そうはっきり言ったら
思いもよらずあいつからも
全く同じ答えが返ってきた



嫌いだったのは分かるが
あの時の俺の何処がうらやましいのか?
それが疑問で仕方なかった



するとあいつはこう言った



言いたい事をはっきり言い群れずとも自分をしっかり持ってた所がうらやましかったと




俺はその言葉が素直に嬉しかった




あの時の俺を
そんな風に見てくれてたのかと




嬉しい気持ちと同時に
1つ再確認した事があった




それは…
俺は俺らしくこれでいいんだという事




やっぱりいつまで経っても日向で明るい所は苦手だ
長くいると疲れちまう




だから今まで通り日陰の雑草
それが一番居心地が良くて自分らしい




フィールドは違えど雑草でも強く咲いてるから




そしてそれは皆だって一緒だ




日向
日陰

路上
場所なんて何処だっていい




自分が自分らしく
生きられるフィールドを見つけ




そこで胸を張って




咲き誇れ




俺達は皆咲いている