今日、バスで駅まで行こうとバス停まで歩いていたら、バスが後ろからやって来たので、思わずバス停まで走ってしまった。

その瞬間、あれっ!!

膝が痛くない!!
って言うか、身体が軽い!

結局、バスに抜かされて、間に合わなかったのだが、そんな事より、自分が走れたことに驚いた。

膝を痛めて3年位経つのだが、それからずっと痛くて、走る事が一切出来なかった。

たまに信号を急いで渡ろうとしたり、急いで電車に乗ろうと走ろうとして、その瞬間、膝の痛みで止めると言うのが、いつもの状態だった。

それが、今、痛み無く走れた。

そして、3年ぶりに走れて、恐らくその時の体重より5kg程痩せたからなのか、身体が軽く、思わず全力で走ろうかな?なんて一瞬、思ったが、また膝を痛めるのが怖くて全力で走るのは止めたのだが、それでも走れた。

痛み無く走れたのが、ただ、嬉しかった。

だからって、膝の痛みは階段を上ったりする時にまだあるのだが、間違い無く、快方に向かっている。

近くの整形外科のマッサージとリハビリを週1回くらいの間隔で行き始めて、まだ3ヶ月位しか経ってないのだが、両膝の痛みが確実に和らいでいる。

いつも、担当の理学療法士の女性にマッサージをしてもらっているのだが、聞いた所、彼女は、まだ大学出たばかりで、この整形外科に勤務して間もない23、24歳の若い女性なのだが、彼女のおかげで間違い無く、膝が良くなっている。

今まで色々と整骨院や接骨院に何年通っても、全く良くならなかったのだが、ここに来てあっと言う間に良くなってきた。

この理学療法士の女性は、実はマッサージの天才なのか?なんて一瞬思ってしまった。

彼女のマッサージは、とにかく優しい。痛みのある場所を細かく確認しながら、そこに連なる筋肉や筋をほぐしてくれる。

恐らくこれがマッサージの最もオーソドックスな施術方法なのだろう。

しかし、この基本のマッサージが効果覿面だった。

今までの整骨院の男性の人達は、長年の経験や治験から、電気や針などを使った、手の込んだ施術をしてくれていたが、結果的に全く良くならなかった。

そう言う意味では、自分の身体は、自分で考えているより、実は非常に単純で簡単な構造なのかも知れない。

メガネを作った時もそうだった。検査に検査を重ねて6万以上かけて老舗の眼鏡屋で作ったメガネが全く合わなかったのに、駅中で電車の待ち合わせの時間で作った1万円の格安メガネは、自分が望む通りのベストフィットのメガネだった。

自分の身体は、実は単純で分かり易い構造で、ついでに頭の中もビールで泡立つ程に簡単な作りのような気がする。

たが、そんな頭でも悩むことがある。

いつも施術してくれる若い女性が、マッサージしながら、話しかけてくれるのだが、正直、なんの話をしていいのか分からない。

特に男として気負っている年齢でも無いのだが、そもそも、この世代の女性と話す機会が全く無いので、正直、どう対応して良いのか分からない。

だから、いつも聞かれた事に、はい!いいえ!的な返事を返すだけになり、会話のキャッチボールにならないで終わる。

彼女としては、彼女の父親の年齢位の自分に、マッサージしながら、気楽に話しかけているだけだと思うが、こちらとしては、変に話しかけて、セクハラやカスハラ的な事を言ってしまわない為にも、なるべくなら、話をしたくない。

それだけ、二回り以上も離れた女性との会話は、色んな意味で感覚的なギャップがあり、疲れる。

膝を治してくれている事には、素直に感謝したいが、出来れば、会話は膝の状況の確認だけにしてもらうと、オジサンは助かる。

そう思うと、人間の身体は単純かも知れないが、やっぱり、心は複雑だ。


人の心も夕焼け雲のように千差万別