今日の点検場所は、地下ピットだった。

ポイントは、地下室ではないと言う事。つまり、人が本来入る場所じゃない所を点検しなくてはならないから、非常に点検するのに苦労する。


しかし、ここの職場は天井裏から、地下ピット(床下)まで点検させるなんて、なんかもう、忍者🥷にでもなった気分だ。

そんな訳で、恐ろしく天井の低い地下ピットを台車に両手片足をつけ四つん這いの形から、片足だけで蹴り出して移動すると言う、忍者みたいな事をしなくちゃならない。

点検するのは、この広いピット内にある8個のポンプと、免震ゴムや配管の点検だ。

8個のポンプの場所を記した地図を台車に乗せて、ヘッドライトを点けて、両手、片膝を台車の上に乗せ、もう片方の脚で蹴りながら、移動する。

正直、もうこれは、ラビリンスを宝物の地図を片手にスタンプラリーする、 一種のアトラクションと変わらない。

ただ、ヘッドライトで照らしながら、スピードを出してちょっとでも頭を上げようものなら、ヘルメットごと首がもげるほどの衝撃があり、位置を把握していないと迷子になる可能があると言う、非常に危険なアトラクションだが。


地下ピット。天井が低く過ぎて、四つん這いじゃないと移動出来ない。

そこで移動をスムーズにしてくれるのが、この相棒の台車。

この台車に四つん這いになって、頭を低くして移動する。

地図とチェック表。


場所によっては、膝をついて、匍匐前進しなくちゃならない。

そんな訳で、這い回るので、膝当ては欠かせない。


それでは、宝物を探しにスタンプラリー開始。



暗闇の中に浮かび上がる赤いランプ。

あれが目指すポンプの灯り。

これが8個ある。


汗みどろで、埃だらけになりながら、1時間程道に迷いながらも

やっと、後1つの所まで来たのだが、最後の1つ、No.1のポンプが、どうしても見つからない。


体力的にも限界なのだが、何処かで見逃したのだろう。来たルートを戻ると、溝に橋がかかっていた下にハシゴがあり、その下にNo.1ポンプがあった。


ここは、相棒の台車じゃ入れないので、匍匐前進してハシゴを降りて、やっと辿り着いた。


あーやっと、スタンプラリー終了だ!!


相棒の台車に乗って、入り口がある階段の所まで戻って、1階に出た。


暗闇から出て、眩しい光の中でチェック表を見たら、なんとNo.9があるじゃないか〜!!


一瞬、また戻るのかーと思ったが、スタンプラリー最後のチェックポイントNo.9は、地図を見ると、外のポンプ棟の中にあるようだ。


あー助かった。


外に出ると、汗びっしょりの作業着に涼しい風が吹き抜ける。


太陽の日差しと風で、汗が一気に蒸発して、身体が冷えてきた。


これが気化熱か。

汗(液体)→気体に状態を変化させる時に周囲の熱を奪う。


実は、ワクチンを冷してる冷凍原理は、この気化熱を利用している。


スタンプラリー8個集めた、ご褒美が、この気化熱を身をもって体験させることだったのかな。


さぁ最後のスタンプを押しに行こう。