年末に埼玉県の実家に帰省した帰り、大宮の武蔵一宮 氷川神社に何十年振り位に初詣に行った。

氷川神社 入口

 高校生くらいの時に友達と一度来たような記憶があるが、あまり覚えていない。
 先月末で失業して暇な自分は、混雑してる三が日を避けて、1/4の午前中に行く事が出来る。へっへっへっ、これこそが無職の最大の特権だ。

本殿

本殿前にある立派な門


 実家では、ガンで余命半年を宣告された父の最後の年末の飲み会と言うことで、兄妹の家族、父から見ると孫達の奥さん、彼女までが集って、盛大な生前葬儀が執り行われた。

 余命半年の父は、とても死にゆく人間とは思えない程、元気でひたすらにビール、ウイスキーを飲み続けていた。おかげで51歳で無職になった事が知れ渡っているはずなのだが、自分の話題は一切触れられることなく、自分もひたすら楽しくビールを飲む事が出来て、ありがたい。

 そして、年始に一昨年から続く、自転車事故、車事故、網膜剥離の手術、それらの後遺症、4回の転職、青森転勤からの失業。これらの負の連鎖を何とか断ち切りたいと言う思いから、今回、初詣に来たと言う訳だ。
 と、言いつつも、実はたまたま、青森のアパートの引越しで戻る為に大宮に来ただけなのだが、氷川神社が大宮駅から歩いて行けるのを知って、時間があったから、ただ来て見ただけなのだが・・・。
 本当なら、大宮から新幹線で2時間半で戻ればいいはずなのだが、仙台からの退去費用、青森の新天地での準備費用、そして、引越し費用など諸々のお金がかかり過ぎて、片道¥17000の新幹線代が厳しくて、やむなく、大宮から青森行き深夜バス11時間、金額1/3の¥6000を選ぶしかなく、夜までたっぷりと、時間があったと言う理由もあるが、とにかく氷川神社に初詣に来た。

 30年以上振りの氷川神社。ほぼ記憶に無かったのだが、実は凄い神社らしく、日本全国にある氷川神社の総本山で、古事記に記載されている、八岐大蛇退治で有名な素戔嗚命(スサノオノミコト)を主祭神とする由緒正しい神社だと知って、びっくりした。
 そんな大神社が実家からさほど遠くない所にあったなんて、初耳だったが、とにかく、この負の連鎖と父の延命を願ってお参りをした。
 とくに御利益がある感じには思わなかったが、お参りしてから、おみくじを引いて、御守りを買った。おみくじは、平吉と言う、聞きなれない吉で、御守りは、仕事御守りと言う、正に失業中の自分に相応しい御守りを買った。

 さぁ、50歳で去年M1王者になった「錦鯉」まさのりさんと同い年の自分だが、自分もここで人生を諦めず、まだまだ、頑張って生きたい。余命半年と宣告された父は、宣告した医師にふざけんな〜!!!!と、怒鳴り散らしたと、同席した兄貴から聞いた。そんな父の息子が、死ぬ訳じゃないのに、人生を諦める訳にはいかないだろ。

 ここからだ、やっと最高の人生の転換点が今、ここにやって来たんだ。