「命を守る行動を!」は政府がするべきこと | 同床異夢

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 台風19号の接近に伴い、日本政府や首長、マスコミが

 

「命を守る行動をとって下さい」

 

とやたら言っていることに、もの凄く違和感を感じる。

なぜなら、台風は毎年やって来ているからだ。

 

(神奈川県 黒岩知事 自分の好感度を上げるためにやっているのでは?)

 

(台風19号)

 

 

台風被害は毎年、大なり小なりあることなのに、「命を守る」などと

大げさなことをいって、偽善者ぶっているように聞こえてしまうのは

私だけだろうか?

 

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もしくは、後からマスコミや野党に批判されて支持率が落ちるのが嫌だから、

先に「対策してますよ」的なアピールをしているようにも思える。

 

    (国民に呼びかける安倍総理)

 

前の台風で批判された森田知事のこともあって、

責任逃れの予防線をはっているようにもみえる。

 

「近年の台風は大型で強力になっているから、

呼びかけているのでは?」

 

と言う人がいたので、大型の台風が日本にやってくるのは、最近のことではない。

ずっと昔から、頻繁に日本にきている。

 

    (平成16年 10月 台風23号)

 

      (平成3年の台風19号)

 

昨年の台風21号も大型で広範囲に被害をもたらした。

日本において、台風による水害は当たり前のことで、

それを今になって何か特別なことが起こっているような言い方はやめてほしい。

 

被害が拡大しているとすれば、それは、政府や自治体が対策をしていないからだ。

それを、「命を守る行動をしろ」というのは、ある意味、責任回避をしている。

つまり、「自己責任でなんとかしてね」と、

とれなくもない発言である。

 

「命を守る行動」をするのは、国民ではなく政府や自治体である。

台風による被害が出るのはわかっているのだから、その被害が少なくなるような

インフラ整備を普段から行うことが必要なのに、それをしていないのは政府であり

自治体である。

 

地方自治体であれば、どの地区に水害が発生するなどのデータは持っているはずだ。

また、堤防が弱い箇所や砂防ダムの整備が出来ていない箇所は把握しているはずだ。

 

それを何十年も放置していながら「命を守る行動をとってください」

などといわれると、とても腹が立つ。

 

「もっと事前にやっておけ」と言いたくなる。

 

例えば、昨年の台風21号で電柱が倒れて停電になったが、電線地中化の話も出ない。

 

それに、マスコミもやたらと「命を守る行動をとって下さい」言っているが、

それなら台風だけでなく、北朝鮮のミサイルや中国の軍事力拡大についても、

そう言うべきだろう。

 

なぜ、台風だけなのだろうか?

正に目先のことだけにしか対応しない、政府や自治体やマスコミ。

 

国民に呼びかけることを否定はしないが、そんなことより普段から

もっとやることがあるだろうと言いたい。

 

例えば、ミサイルが都市に着弾するのがわかっていて

「命を守る行動をとって下さい」

と政府や自治体に言われたらどう思いますか?

 

人民解放軍や韓国軍が上陸してきて、戦闘が始まったときに

「命を守る行動をして下さい」

とマスコミ言われたら皆さんどう思われますか?

 

マスコミもスキャンダルばかり追っかけないで

政府に、その部分を指摘するのが本来の仕事ではないのだろうか?

 

 日本は、ずっと昔から災害国で先人達はそれに対して、色々インフラ対策をしてきた。

決して、お金に余裕があったわけではないが、それをやってきた。

 

インフラ整備だけでなく「富国強兵」といって安全保障も強化していた。

 

(大正時代の東京 現在の荒川区付近 台風の影響で水害に襲われた)

 

「コンクリートから人へ」

などといってインフラ整備や治水事業をカットしてきたのは、最近の日本政府だ。

「それは民主党政権だ!」

と言う人がいるかもしれないが、安倍政権も同じ事をしている。

安倍政権は民主党と違うと思っている人も多いが、公共事業費は民主党政権と

同じレベルである。

 

「公共事業に携わっている人は、政府や自治体と癒着して金儲けしている」

 

と高学歴な人は思っているようだが、

その公共事業をどんどんカットしていって、現在どうなっているか

よく理解してもらいたい。

 

また、金儲けなしでボランティアで公共事業をしてくれる人がいるのなら

ぜひ連れてきてもらいたい。

 

現実に堤防が決壊したり、停電や断水が長引いたりしている。

これら殆どが、インフラ整備をまともにしていないことが原因である。

 

そして、好感度を上げることばかりに終始して、肝心な時に

行動をしない政治家を選んでいるのは、我々有権者であることも理解してもらいたい。

 

「公共事業を乱発して、子供に借金を残すのか!」

 

とヒステリックになる人もいるが、公共事業でインフラ整備を行えば

それは未来の財産になる。

 

なぜなら、災害に強いインフラ整備を行えば、そこに子供達が

安心して暮らせるようになるからだ。

ただ、すぐには出来ないことを有権者は、よく理解しなければならない。

目先の損得で判断するのはよくない。

 

繰り返しになるが、日本は災害の多い国で、

毎年のなんらかの自然災害に遭遇している、

 

ならば、災害に強い街をつくるのが、

命を守る行動ではないだろうか。

 

最後までお読み下さりありがとうございました。

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