今から67年前(1946)、大国はビキニ環礁で水爆実験を繰り返していた。
折しも、爆心地から約180Kmの海域でマグロ漁船第五福竜丸は被爆した。
その直後、日本国政府の意向によって放射能調査船俊鶻丸(シュンコツマル)は、その実験エリア海域に入り、放射能汚染の調査を開始した。
唯一の被爆国である日本の国家プロジェクトだった。
そして、海域の汚染調査は『こうあるべき』というお手本を全世界に発信したのである。
現在も、この調査手法は世界の海域汚染のバロメータとして受け継がれている。
当寺、実験国は「放射能は直ちに海水に希釈され環境汚染は無い。」と報じてきたが、調査によって真っ赤な嘘だったことが明らかにされている。
ところが、こうした命がけの調査は、あの『福島原発事故』には生かされなかった。
事故当初、国は一企業の問題として片付けようとしたからである。
皮肉なことにオリンピック招致を機に国家問題として取り上げざるを得なくなったのである。
人間の物差しというのはいい加減なものだ。
かつて、「二位ではダメですか?」という質問をJOCに質問した議員もいたが、ダメかどうかはアスリートのみぞ知る話しである。
所詮、『損か得か』の比較勘定は無理を生じてしまう。
道理は、国家、時代、イデオロギーなどに影響されず、常に『嘘か真か』を照出するのである。
南無サンライズ