久しぶりに受診する予定だったが、急務で行けなくなってしまった。
お寺家業は何が起こるかわからない。
例えば、夢うつつの深夜であっても枕経の依頼はある。
すでに亡くなっておられても、「今、すぐに」という施主の気持ちは大切にしたい。
結局、主治医に無理を頼み、いつもの処方をお願いすることにした。
潰瘍性大腸炎は、明確な治療方法が今なお確立されていない難病である。
アタックはいきなり出現してくる。
最早、牛乳瓶二本の出血は避けられない。
いつも、眼瞼アネミーを確認している。
発症は48歳の遅咲きだった。
ストレスが引き金と言われているが、生まれながらの遺伝子にインプットされたゲノムのいたずらだ。
一旦、ロックオンがはたらくと間違いなくアタックが始まる。
急激なアネミー症状は、「もうダメか」と思うことさえある。
唯一の対処療法は絶食と点滴である。
この病と上手く付き合い、そして共生する意外に手がない。
次のアタックはいつなのか、次に枕経を聞くのは私か?
誰も予測できない。
南無 サンライズ