【化粧品の基本②】濃度のお話。 | 10年後イィ女になるために!! 女子的美意識向上日記。

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OLヒノコを辞めて、化粧品会社社長ヒノコになりました(´ε` )♪
~ヒノコしゃっちょのコスメとご飯とおバカな毎日~

 

 

 

 前回のお話は、こちらパー

 

 

 

 

化粧品の配合濃度って、

基本的にあまり明かさないのが

業界のルール的なところ....

ではあるのですが、


最近は割と

●●成分●%配合!!

って訴求するブランドが

多いのでは?

 

まぁ、それを…

割と先駆けてやってきた

張本人がここに居るのですが笑

 

濃度!濃度!高濃度!!

このエキスは、

何パーセント配合なの?!

 

って濃度に取りつかれると、

化粧品選びを失敗することも

あるんじゃないかなぁ?えー?

と思う、昨今。

 

 

工場の担当者がよく言うのが、

セラミドなんて、

配合量がごく微量でも

効果ある番手もあるし。

お客さんが濃度聞いたところで...

あんまり役に立たないと

思うけどなぁえー?もやもや

ということ。

 

まぁ、セラミド1とかは

1キロで1億するので、

そもそも配合される濃度が、

0.0001%とかが通常

(それで十分)

だったりします。


 

ナールスゲンであれば、

1%溶液を0.5%配合したら、

それ以上配合しても効果が同じ。

とエビデンスがあるので、

私もMAXそこまでしか入れません。

(高いからお金の無駄になる魂
 

どの原料が、

どの濃度で効く??

っていうのを判断するには、

よっぽど原料や処方に

精通していないと難しい気がします。

 

 

さっきの、

[ナールスゲン1%溶液を0.5%配合]

っていうのでわかるように、

原料って、

溶液であることが

大半なんですよね。

 

 

 image

 

1%以下順不同の1%は、

固形物換算ですよ~

 

これ、

知らない方が多い気がする??

 

 

例えば、

ヒノコCでおなじみのAPPSは

1%配合!の時は、

本当に「全体の1%APPS」が

配合されています。

 

その違いは、

APPSが純粋に粉だから。


パルミチン酸

アスコルビルリン酸3Na

だけの粉。

image

 

 

 

100%原液!

って謳い文句が、なんか微妙。

100%ちゃうやん。

 

ってなるのは、

このエキス自体がほぼ水だから。

(別にそれが普通で悪いことじゃないのですよ)

 

2012年に書いた記事なんですが、

この当時“原液ビジネス”で

世間がにぎわっていたころ。

 

 

 

 

原液です!!!

原液です!!!!

原液です!!!!!

 

社長が、CMで原液です!!!!

って言いまくる。

 

原液を全面にCMで謳って、

実際は、原液(つまりエキス)を一滴。

 

マジで一滴しか入れてなかった会社が

法律に触れないんだけど

あまりに悪どすぎるだろ魂

ってなって、行政もさすがに怒って、

営業停止になってましたピリピリ

(そらそうやろ)

製造費踏み倒しで有名な会社だったし
 

 

原液、というなら、

本当に実際の原液を

100%詰めりゃーいーじゃん。

 

って思うのですが、

 

化粧品の製造上、

それは非常に難しい。

 

ほぼ出来ない。

しているところがない。

 

 

何故なら、

原料メーカーが販売する

エキス自体に水と防腐剤、

保湿剤や抽出溶媒が含まれるので

そもそも100%の原料って

存在しない。

 

 



 

100%そのものだったら、

防腐どうすんねん??

 

って話になるんですよおいで

 

ヒトデだって腐ったら、

ヒトデとしての効能を発揮する前に

肌に悪さしかせんくなるやん。

 

腐った化粧品ほど、

肌に悪いものはありません!!!

 

 

だから、私達は防腐設計を頑張るんです。

各社、工夫するんです。

だから、私はパラベンなんです!

(一番量が少なくて幅広く防腐できる、優秀)

 

全体の何%も防腐剤を入れたくないから笑い

肌に優しい、ノンパラベン、

って書いてあっても、

5%防腐の役割の成分が入ってたら

イヤだもん。

肌刺激にもなりかねない。

 

 

 

原料中の配合比率は、

公開されることはありませんが、

 

この業界で一番使われる

主要なプラセンタエキスの

全成分資料を持ってきた工場の方が

 

“ここ以外のどこを探しても

原料中の1%も

プラセンタが入っていません”

 

って私に言うのです。

 

 

社長の仰る、

100%プラセンタエキスのみ。

のプラセンタ原液を製造したい。

というのは、そもそも、

原料調達をどうするおつもりですか?

 

と。

 

 

そして、調達できたとして、

防腐設計、どう考えるんですか?

(絶対無理です、担保できません。)

 

って話でしたガーン

 

 

 

業界内で手に入る、

プラセンタエキスは

 

こういうものです気づき
image


 

豚か馬のプラセンタに

水や防腐剤を加えてエキス化した原料。

 

それが、プラセンタエキス。

 

これを100%瓶に生詰めしても、

製品中のプラセンタは1%程度。

 

 

しかも、プラセンタはめっちゃくちゃ

腐りやすいので、

100%で詰めてしまうと

めっちゃくちゃ刺激が出ますもやもや

 

私も、各メーカーのエキス

そのまま試したけど、

 

顔が痛くて使えなかったえーんあせる

 

だから、普通は、これを薄めて

保湿剤足して、美容液にする。

 

でないと、使える代物にならん!

 


 

 

 

でも、今は亡きヒノプラは

本当の意味で、

 

100%

プラセンタエキス。

 

プラセンタ以外に何も入っていない。

防腐剤すら含まない、

純粋なプラセンタエキスでした。

 

だから、奇跡だったんです。

 

だから、あんな臭かったんです爆笑

だって胎盤のエキス、

そのまんまだから笑

 

 

そんなことする工場

、なかったんです。

 

あそこしか。

 

だから倒産したのよね~~

本当それよ~

 

 

 

で、同業界内に、

おなじことしてる原料は

 

いくら探してもありませんでした。

 

ちょうど昨日会った

某OEMのお偉いさんが、

言うてはった。

 

 

業界内で有名な、

某上場化粧品会社があるんやけど、

そこ、馬プラセンタのライン、

全部生産中止にした。

 


って。

 

 

それ、もしかして、

今年の春ちゃいます?

5月くらいちゃいます??笑

 

 

って聞いたら。

 

 

いや、そうやわ。

まさにタイミングそうやわ。

 

 

って言うてはって爆笑

 

 

あぁ、きっとあの工場を

探し当てた仲間やったんやわ。

拘りの会社で原料支給するで有名やから。

 

 

一般的なプラセンタエキスでは

物足りなかったんやわ。

 

 

何故って、

こんな感じだから

↓↓

 

 

image

 

このイラストだと、

馬プラセンタ割と入ってるっぽいけど(笑)

 

実際は水96くらいで馬1です。

 

 

 

 

で、ヒノコスメのプラセンタエキス。

 

ヒノプラの中身は、

なんで....

 

あんなに臭くて。

あんなにちょっとの量で。

あんなに使用感も

へったくれもなくて。

あんなちょっとで高くて。

あんな冷蔵とか

面倒くさい扱いで。

 

でも、

 

あんなに

効果があった

のか?!


 

 

こうだから

↓↓

image

 

 

 

全部馬のプラセンタ。

 

以上。

 

要するに、

100倍詰まってるんですよ。

 

100倍なんですよ。

 

そら1mlしか無理やて。

高いねんて。笑

濃いねんて。

濃縮液すぎるんよ。

 

 

 

それが、このパウチの中身。

 

 

 

 

 

え、じゃやヒノプラって、

腐りやすいのに

防腐設計どうしてたん??

 

え、防腐剤なかったよね?

え、なんで??

 

って思う人は正しいです。

 

 

 

だって、今回、

 

防腐剤なしの100%

プラセンタエキスの製造をしたいので

お願いできませんか?

 

 

と話し合いを重ねた工場。

 

 

私共ではお引き受けいたしかねます。

うちの工場では、その条件では

とてもじゃないですが、

安全性を担保できません。

 

って断られた絶望

 

 

当然。

それ、当然。

 

 

 

こんなこと言うたらアカンけど。

 

私が工場だったら、

この仕事、絶対受けん。←こら

 

 

 

だから、あぁたぶんどこも

製造受けてくれんで。

ムリやわ。

私もイヤやもん、製造販売元になるの

絶対イヤやわ。

 

 

って思ってた。

 

だから、半ばあきらめモード。

 

というより、100%のエキスがない。

それくらい100%のプラセンタエキスは、

レア中のレア。

 

 

 

しかも、その中でも、

エキス自体の濃さも色々あって。

 

 

 

 

で、私、窒素濃度にも

こだわってたのは皆様

よくご存じのはずです。

 

 

 

豚だと、0.4くらいしかないのと、

体感は馬が圧倒的だから。

 

いつも1.0規格を使ってました。

ぶっちぎりで高くて臭いのが(笑)

1.0規格です。

 

皆臭いから、使わないのよ~

って社長が言うてた。

懐かしい、優しい社長。

 

どうしてるかな...えーん

ホンマに。

 

 

日野さんみたいな人しか

使わないんだか~ら~(笑)

でもやみつきよね~一回使うと~

 

っていうてた、二人でよく。

 

 

でも、安心してください。

 

 

私、持ってるんでニヤニヤキラキラ

 

 

お客様は、

信じてくださっていたんじゃないでしょうか。

 

 

私の運を。

 

(調子乗んな))

 

 

1.0がMAXだった全窒素。

 

今回、作るヒノプラは

1.0を超えます。笑

 

なんなら、パワーアップしました。

 

 

ヒノコの逆境での強さよ。

 

出会いに感謝よ。

 

 

また明日に続きます。

 

 

 

 

 

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