BT7用可動履帯 | ひのきの模型工房 ブログバージョン

BT7用可動履帯

地獄のような忙しさだった5月も終わり、今日から6月です。


で、

ブログでは掲載途中だったBT7でも再開しようかなぁと...



わたしのミスで、展示会で1時間しか動かせなかったBT7ですが、これを修理するか...

それともあっさりBT42で作り直すか....

ちと悩み中w

アマゾンに注文していたタミヤのBT42のキットがようやく届きましたw

だからこっちを作ろうかなぁと....


で、

今回は、履帯の制作を...


わたしが、最初に買ったタミヤのBT7は1935年型で、後期のタイプやBT42の履帯とは違っておりました。

キットの履帯は接着式で可動には使えなかったので、まずは履帯を3DCADで設計して作ってみました。


設計した画面(123D Design)です。



これをDMMで造形してもらって、繋いで見ましたが....


だめでしたww


連結部分の蝶番(?)が細かすぎて、透き間が取れなくて、繋いだときのクリアランスがきつくて...

かといって、幅を狭めるにはその部分が細すぎて....

ちなみに、7個並んだ蝶番の1っこの幅は、0.45mmです。

この幅を0.4mm以下にするのは無理だと、とりあえずはあきらめましたww


で、

ちと、ズルをすることにしますた....


ズル設計したのがこれ↓

なにが違うのか、解りますか?

(色が違うとか向きが違うとかではないですw)


そう

蝶番の数を一個減らしたんですww


これで、なんとか可動に耐えれる鋳造がかのうになりますた....

これをDMMに鋳造を頼んで、出来たのがこれ



これで、一台分で、4600円くらいでした。


実際につなげてみると、




写真の左側が、最初に作った細かいタイプで、使えませんでした。

右側が、修正したタイプで、これなら可動使用が可能です。


連結には、0.3mmの真鍮線を通して繋いでいます。真鍮線の両端は1mmくらいまげて抜け止めにしてます。

ちなみに、片側46コマでした。

もともと0.5mmの穴が貫通しているので、繋ぐのは楽でしたが(笑)


当初は、この初期タイプの履帯を履かせた、1935年型のBT7で、ギヤボックスやステアリングのテストをしていたのですが、最初に作ったギヤボックスでは思い通りのスピードコントロールの幅がとれず、快速戦車としては物足りなかったので....

で、

ギヤボックスを大幅に作り変えてみました。


その高速仕様のギヤボックス用に、新たにキットを購入して一から作り直したわけですが、そのキットが同じBT7でも後期の仕様の1937年型で、履かせる履帯も違ったので、またまた履帯を設計してみました。


後期の履帯の設計画面がこれw





最初に作った前期型と違って、蝶番の数も減って設計は楽でした(笑)


これをDMMに注文して鋳造したのがこれ




価格は初期タイプより安くて、アクリル素材で3800円くらいで鋳造できました。


繋ぐとこんな感じで....

これも、0.5mmの穴が貫通しているので、0.3mmの真鍮線で繋いでいきますが、履帯写真の左側の端から0.5mmくらいだけ、穴が0.3mmと狭まっております。

なので、右から0.3mmの真鍮線をそのまま通そうとすると、左端0.5mm手前までしか通りません。

0.5mmくらい残してピアノ線をニッパーでカットして、そのはみ出してる0.5mmを左に押し込めば、そのまま抜け止めにもなるという便利な構造です(笑)


まぁ、微妙な鋳造具合で、なかには0.3mmの真鍮線がそのまま左側を貫通してしまうパーツもありますが、そのときだけ瞬間接着剤で抜けど召しましたww


これは、片側68コマでした。



そんなわけで、

履帯違いのテスト車両になったわけです。




素材はアクリルで、写真のように白くて、とても戦車の履帯らしくないので、当然塗装します。

アクリル素材の履帯にちゃんと塗装が出来るか、ちと心配でした.....


先日のホビーショウでデモ走行させようと、一日前に徹夜で塗装したのですが、それがこれw



素材がアクリルなので、塗料も直接タミヤのアクリルカラーを塗ってみました。


サフとか吹かずに、ダイレクトにアクリルのフラットブラック+ハルレッドで下地を塗装して、

それにグレイとメタリックグレイを混ぜた鉄っぽい色で塗って、単純にならないようにレッドブラウンとかを混ぜた色で適当に塗り分け、基本塗装はそれだけ。


汚しは、エナメルの溶剤とフラットブラックに油絵の具のアンバーを溶いた液でウオッシングぽく錆びのような感じで付けて、最後にフラットアルミで軽くドライブラシをして完成....

所要時間、20分弱ww


ちなみに、写真は塗装直後ではなく、展示会が終わったあとで撮影したので、あの石畳のジオラマ台を30分くらいは走り回ったあとです。


アクリル同士で相性がいいのか、30分くらい走らせてもほとんど塗装がはげておりません。


出来れば、もう少し長く走らせてテストしてみたかったなぁTT


とりあえず、アクリル素材の履帯に塗装して走行させたのは、今回が初めて(展示会ではもう一台マウスの履帯もそうだっだ)だったけど、塗装はプラ素材とあまり変わらないようです。




じつは、

このBT7の履帯を設計していたのは既に昨年のことで、個人的にはずいぶん前のネタなんですがww

BT7の履帯は設計も楽で、繋げるのも楽で、なにより価格も安くて助かりました。

で、

これなら、他の車両でも面倒な履帯は、片っ端から3DCADで設計してしまえば楽できそうだと、いくつか設計してます。

ただ金銭的な理由で、片っ端から造形できませんがww.


これだけは、ためしに作ってみました。

なんの履帯かは...


内緒ですww