黒川塾で学んだバーチャファイターの開発話 | ジャッジメント番外地

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バーチャファイター
ヒノガミ隊長率いる
心底痛い、なりきりブログ

ヒノガミ隊長 おし!出来た。レポートを書くなんて久し振りだぜ~。
ジャンKUJO ん?ああ、先日の黒川塾か。オマエ、マジで行ったのか!
ヒノガミ隊長 当たり前だろ!体を張ってバーチャの魅力を伝えるのが俺の役目だ!
ジャンKUJO ・・・オマエ、暗殺部隊の隊長じゃなかったか?

***

この際だからハッキリ言おう。俺は1つの事を探求するタイプのオタクだ(爆)
俺はきたる12月26日に、嘗てセガにてアーケードゲームの宣伝販促活動を担当していた
メディアコンテンツ研究家の黒川文雄さん主催の「黒川塾」へ行って来た。
このイベントで「バーチャファイター」の開発当時のメンバーが集結し
当時の思い出や開発秘話を語るという、俺としてはまさに夢のような出来事が起こった!
今回の黒川塾の内容については、既に各所メディアが完結にまとめておられるので
俺は俺流にそこで知った事や学んだ事を書いていくぜ!
そうだな~、コンセプトは特に俺が興味を持った「VFの開発裏話」に重点を置こうと思う。

さて、その前に・・・コレは俺が以前知人から頂いた画像なんだが、
常に進化する主役候補の中でアキラが選ばれた!
もう少しでシバになるところだったらしいが、アキラで良かったぜ!
20131228-001
 
では、ここから黒川塾で学んだ事を書いていこうと思うぜ!
初代バーチャの開発に至るまでの経緯は、当時格闘ゲームが流行っていたそうで、セガの社長が「セガでもストリートファイターのような格ゲーを作りたい」と言っており、開発の第1人者、鈴木裕さんが「バーチャレーシング」のピットクルーを応用して製作を始めたそうだぜ。
っつーワケで・・・
レポートその1「俺たちのご先祖様」
20131228-002

そ、そうか!いわばこの人たちが俺たちのご先祖様なワケだな?!
言っちゃなんねーが、まるで段ボールを繋げたような容姿だ。
まさかこのピットクルーたちも、後に格闘家となって20年続くとは思ってなかったろうにw
折角だから動いてるところも貼っておくぜ~!

当時はデザイナーもほぼゼロで、15人の開発陣でなんと8ヶ月でリリースに漕ぎ着けたらしい。
こうして少人数での努力の結晶として1993年に誕生したのが「バーチャファイター」だ!
余談だが、俺しょっちゅう「結晶」を「ゆうきあきら」って読み間違えちまうんだよなw

当時は、このまるで段ボールのようなものが人間の動きをする事が衝撃的で
静止画や雑誌の写真では魅力を伝えきれないため、
動いているところを見て感動した各方面の方々が
「なんとかしてこの魅力を伝えなければならない!」
と熱意で行動を起こし、それがブームへと繋がったそうだ。
そして時代は「バーチャファイター2」の話になる。

レポートその2「VF2からキャラクターが本格デザインされた」
当時、バーチャのキャラクターデザインの方を探していたところ、
雑誌に寺田先生の絵が小さく掲載されており、そこからスカウトされたという。
また、黒川さんが映画「ゼイラム」の製作に携わっていた頃、
絵のスケッチをしている一人のイラストレーターがおり、それが寺田克也先生だったそうだ。
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嘗て社会現象を巻き起こしたVF2の魅力ある10人のイラストは、いつ見てもカッコイイぜ!
俺は他の作品で、寺田先生をかなり前から知っていたんだが、このブログを始めてバーチャの歴史を研究して「実はキャラクターをデザインされた方だった」と知って、無茶苦茶驚いたしとても嬉しかった!
俺もイラスト集にサインをして頂いたが、スマンが俺の貴重な宝物なのでこれは公開しない事にしておくぜ。

レポートその3「VF2からモーションキャプチャ開始」
初代VFはパンチキックを開発メンバー全員で頑張ったそうだが、
VF2からはモーションキャプチャを取り入れたそうだ。
そこでこの方!中国拳法の松田隆智さんの紹介がチラッとあった。
帰宅して調べてみると、この方がモーションキャプチャを担当したらしい。
今年7月にお亡くなりになってしまったので、この場を借りてご冥福をお祈りするぜ。
そういやVF2では、鈴木裕さん自ら中国に旅立って拳法を習って来たという逸話もあるな。
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動画を見てみると、もう本当に八極拳の動きがアキラそのまんまで、これには感動したぜ!
俺は知らなかったんだが、この方が原作の「拳児」という漫画もあるそうだ。

きっかけ、キャラクター、アクション!
俺はこの3つに重点を置いたが、本当に奥が深いぜ!

初代VFのお話で「必ず負けるゲームって、やりたくないでしょ?」という
鈴木裕さんの言葉が今でも耳に残っているんだが、
初代VFは「最初のゲーム」という事でプレイヤーの敷居を下げ、
掃除のおばちゃんから事務のコなど幅広い層に操作して貰い、まぐれで技の入るパターンを集計したそうだ。
でたらめでも技が入るように、そして3回に1回はまぐれでも勝てるようにな。

その後、メーカー側からの全技発表のない手探りで技を見つけることが面白いゲームとなり、
やり込めばやり込むほど上達するゲームになっていくワケだ。
それから当時VF2のゲーム雑誌が発売されたみてぇだが、RPGならまだしも
格ゲーで分厚い本は他にはなかったらしいぜ!
俺は当時を知らねぇが、一世を風靡して、とにかくアツイゲームだったんだろうな。

さて、公式から画像を頂いてきちまったが・・・。
バーチャファイターは今なお進化し続ける、格闘ゲームの金字塔だ。
闘いは、まだまだ終わらねぇ!
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次回シリーズは、もっと凄いものになっているに違いないぜ!!

関連リンク
20周年を迎えたVFを開発者とメディア、プレイヤーの視点から語る(ファミ通)
当時の関係者達がVF20年前と未来を語った「黒川塾(十伍)」聴講レポート(4Gamer.net)
鈴木裕氏や当時の関係者やライターらが語ったVFの成り立ちと未来(CNET Japan)
中国拳法 松田隆智さんについて(ブログ「拳の眼」)
黒川文雄さんのブログ『帰ってきた!大江戸デジタル走査線』
“黒川塾(十伍)”「バーチャファイター20年後の未来」