子が動けるようになってから

後追いをするようになった。

 

どこに行くでもついてくる。

それもまた愛しくてかわいくてたまらないのだが。

 

でも実家に帰った時は

一切後追いがなかった。

私がいなくても誰かが自分を見てくれる。

誰かが自分をかまってくれる。

それを子ながらわかっていたのだろう。

 

自宅では夫がいても

子は私のところにやってくる。

つまりは子にとって

夫が自分をかまってくれる

自分の面倒を見てくれる相手ではないと

認識しているからなのだろうと思った。

 

その話をある男性にした。

以前職場が一緒だった男性だ。

 

その彼は子に後追いされるという。

何かあると子は自分の元に来るというのだ。

ものすごく子が泣いたとき

ママである彼の奥さんが抱っこしても泣き止まない。

だけど彼が抱っこすると泣き止むというのだ。

 

詳しく話を聞いてみたら

奥さんは基本授乳しかしなかったという。

 

帝王切開をした彼女は

帝王切開をしたことを理由に

家でほとんど動かなくなった。

 

彼女は自分が高齢ということも

あまり動かない理由に挙げていたらしい。

 

私は産後なんだから労って欲しい

ということを常々彼に言っていたそうだ。

 

彼は妊娠したことも

帝王切開で子どもを産んだこともない。

だからつらさがわからない。

ならば自分にできることはなんでもやろうと

そう思い、思うだけでなく

しっかりと行動に移した。

 

子が夜、泣いて起きれば

おむつ替えやミルクをあげたり

布団に寝かせるとまた起きてしまうからと

一晩中抱っこして

座った体勢のまま眠ることもあったという。

それも何日も連続で。

 

でも本気で寝てしまうと

泣く子の声に気づけないことも

多々あったという。

 

男の人には赤ちゃんの泣き声が聞こえないとか

そういうやつらしい。

 

それでも彼は起きた。

どうして起きれたのかと聞くと

奥さんが「泣いてるよ」と

起こすらしいのだ。

 

その話を聞いたときは衝撃だった。

 

どこかで日本の男の人というのは

昔からの価値観で

育児にはあまり参加しないものだと

思い込んでいた。

 

そして、女の人はみんな

自分のように子が泣いたら起きて

授乳したりミルクをあげたり

オムツを替えたり

眠るまで抱っこし続けたりするものだと

それが当たり前だと

思い込んでいた。

 

 

結局赤ちゃんは自分を大切にしてくれる人を

ちゃんとわかっている。

 

後追いされるということは

子にとって

後追いをするその人だけが

自分を見てくれる相手

という認識になっているとしたら

それはなんだか悲しいことな気がして。

 

だって、自分を愛してくれる人が

唯一この人だけ、

という風に感じてしまったとしたら

その人がいなくなったらどうなるんだっていう

そんな不安を抱えさせてしまいそうで。

後追いがそういうところから始まっているのだとしたら

なんて考え出してしまって。

子がそこまで認識してるかどうかなんて

全然わからなくて

私が勝手に思っているだけだけど。

 

 

核家族化が進み

相手や自分の仕事の都合上

仕方なくワンオペの人もいるだろう。

 

ただでさえ子が1歳になるまでは

怒濤な毎日な気がする。

1歳を過ぎたら過ぎたで

また違う大変さが出てくるのだが。

 

誰もがワンオペにならないように

仕事も調整できたらいいし

休みも取りたい時に取れるといい。

 

なんだか政府がそういうやつを

ずっと前に出したらしいけど

そうできてる人が少ないということは

どこに問題があるのか。

 

っていうか子育てに限らず

そういう自由な働き方っていうのが

できる世の中になるといいよなぁと思う。

 

なんだか話の論点がずれてしまったけども。

 

子が帰ってきたら

改めて大好きだよと伝えよう。