心が満ちるとき

「翼」より一部

2018年 F4 油彩

何のために生きて、どう生きていくか。

それに答えなどありません。

でも、時々発作のように苦しくなります。

絵を描いていないときは特にそうでした。

自分がしたい事をできていないとき、苦しくて寂しくてしょうがなくなるんです。

何かをしていないと、誰かに会っていないと自分が自分でなくなってしまいそうな…

絵の勉強をして、休日が絵を描くことで埋まるようになってからは、その発作も減りました。

絵を描くことで自分が自分になれるような気がします。

それは誰かの真似では駄目で、自分で何かを生み出さないといけない。

そうでないと心が満たされないんです。

私はとても弱い人間です。

何かに満たされていないと心を保つことができない。

そんな心を鎮められるのは絵を描くことだけ。

こんな弱い心もいつか強くしたい。

描くことは修行だと思ってもいます。

私にとって絵は救いであり、修行でもあります。

◇私の好きな言葉

何事もシンプルに考える…

世の中は複雑です。人間生活は複雑なルールの上に成り立っています。複雑過ぎて混乱してしまいます。でも、本当に複雑なのでしょうか。本来は生まれて生きて死んでゆく。それだけのはずです。生きることが便利に楽になるようにルールを作ったはずなのに、ルールが多過ぎて、自分達で自分達を縛っている気がします。自由でないと感じた時、シンプルに考えてみます。本来の自分を取り戻すヒントになるかもしれません。

お読みいただきまして

ありがとうございました