ここ2~3週間、疲れが溜まっていたのか体調不良続き、この短期間に2度も医者に掛かる夏風邪(自己診断ながら軽い熱中症も併発していたのではなかろうかと思う)に罹患してしまった。特に先週は週後半からお腹具合がすこぶるよろしく無く大変であった。ただ、医院での2度の検査も例の流行病では無かったのが幸いしたが、そんなわけで折角のシフト上の連休も自宅で寝込んでおり、趣味活動がパァになっていた。尤もそのおかげで仕事を休むこともなく、同僚に迷惑を掛け無かった・・と思えばそれはそれで良かったのだが・・。

 そんな状態で少し体調が戻ってから模型仕掛品を順次手掛けた・・。以前拙ブログでお伝えした塗装剥離を行ったカツミ旧103系・・。↓

 この記事を書いた数週間後にプライマーを吹いて、乾燥後に山手線色のスプレーを吹いたのであるが、使用したのはストックしてあった「FARBE」のウグイス(黄緑6号)のスプレー。こちら関西では関西線・奈良線系統のラインカラーであるが、スカイブルーやオレンジほど需要無いのか、カナリアイエロー共々ワゴンセールになっていたので、一先ずこのウグイスを買っていた。いつもはコンプ作動させて吹付塗装がセオリーなのだが、スプレーは手ごろなのが魅力で16番では車体が大きいので、多少厚く吹いてもNゲージの様に「ダレ」はほぼ無いので、今回は色調も見たくてこれを使用した。勿論ダレが出ないように薄く吹き付けていくので時間は掛かる。そして数日乾燥させて、Hゴムなどの細部色入れを行った。

 私はドア窓や戸袋のHゴムはモールドをナゾル作業が慣れているのでマスキングなしの筆塗りであるが、ドア突合せ部Hゴムやサッシはフリーハンドでは綺麗な直線が出ないので面倒くさいがマスキングテープを併用する。いつもは少々時間が掛かるこの作業も時間がたっぷりあったのと2両だけで気分が乗っていたので30分程で終わり、すぐ色入れを行っていた。

 翌日、テープを少しづつ剥がす「あの緊張の瞬間」であるが、場所柄大きくはみ出すところでも無いので比較的気楽にテープを剥いていく・・。

 写真上の車体はレストア前、カツミオリジナルのままの状態との比較(屋根は前ユーザーが上塗りしているので少々暗いグレーになっている)したもの。カツミ旧製品で一番気になっているサッシの銀塗装は縦桟も主張していて、どうもここがしっくりこない・・。Nゲージでもそうだが、窓サッシは「田」の字塗装より「日」の字塗装の方が模型的には綺麗に感じるので私の作品は出来る限りそうしている。

 今回、再塗装に関してどの程度印象が変わるか見たかったので縦桟部分は省略(ただし、この写真はまだ修正前なので、テープ隙間からのサッシ縦部分塗料回り込みは無視して頂きたい)してみたが、やはりそれなりの効果はあったと思っている。問題は2連窓の中心部分のみサッシのプレス表現が強いのでここの処理が少し難しい。鋼体の黄緑の縦桟幅+αでマスキングし、サッシ部分は縦を僅かに塗る感じで攻めてみようと思っている。

 でこの比較をしていた際に気付いたのだが、どちらもモハ102を選んで並べたもの。よく見ると電動機送風用ルーバーの取付位置が違っていたのである。下の再塗装車はまだスミ入れしていないのでルーバーが分かりづらいが赤丸の位置でこれが正の位置。車体右側のルーバーもレストア前の個体の位置とは異なり、このドアを挟んだ次の戸袋窓の位置が正で、対してレストア前の個体は反対側も全てエラーであった。初期の実車ではそういった位置があったのかどうか今となっては・・であるが、私の所有する書籍や写真ではいずれも見付からず、本当にエラーかも知れない・・。下の個体は後年修正されたのであろうか。レストア時にはこれは平滑にして、エコーのパーツを付け直す必要が出てきたが、オリジナルと形態も大きさも少々異なるので悩ましい・・。いっそ見なかったことにして、このまま剥離→再塗装が良いのかも知れない・・。