私は以前から淡路交通を記録し続けており、その記録も車両メインではありながら、初めてバス撮影で島に渡った1986年当時、再古参で残存していた昭和52(1977)年式以降の車両は一通り写真は押さえていた。その後、1998年の登録ナンバー3桁化以降、他社含め希望ナンバー出現で個人的にナンバー順記録の興味が大幅に削がれ、特に当時「雨後の竹の子」の如く登場した新免観光バスや新免都市間高速バスの追っかけが大変で、しんどくなってしまい、2000年初頭に超地元の神戸市バス以外の追っかけを止め、それから約10年間は市バス以外では他社車両に於いて出先で見掛けた車や少し珍しいかな?と思った車しか撮らなくなってしまっていた・・・。また淡路交通もこの頃に希望ナンバー選択となり(←当ブログ内、同社希望ナンバーの記事参照

 

 

)、個人的には「希望ナンバー」そのものが面白く無かったので、そうなるとバス目的で淡路島に渡ることすらなくなっていた。淡路交通はその後希望ナンバーをやめているが、そのタイミングも他社追っかけを止めていた10年間にすっぽりはまっていたので「神戸200か1100番台・1700番台」は殆ど記録しておらず、追っかけ中止解除、復活後に2100番台の車で漸く記録復活した形となり、この間大型ナンバーの付いたリエッセ他少々面白い車もあったようだが、全くのスルーの時期で今となっては少々後悔している。

 

 最近になって、淡路交通もバス事業縮小が目立ち、車両もここ数年代替無く暫く落ち着いているので、現存車で記録していた分をここにまとめておきたいと思った次第。只、いつも淡路ネタの際に触れることであるが、地元ながら島の人間ではないため、普段乗車の機会もなく、車両仕様詳細については触れることが出来ないので、詳しい方にご教示頂いた内容も盛り込んでいる。

 2023年7月現在でまとめているが、前述の通り、常に島内の状況を把握しているわけでないので記述誤りなどあればご容赦頂き、ご教示頂ければ幸いである。

 なお、掲載写真については数年前から撮り溜めている物も使用しているため、既に廃止となった路線の行先を表示した物も含まれる。また走行中写真については安全に配慮した方法で撮影、車庫留置中などの写真は公道など柵の外からや乗り場から撮影させて頂いた物であることをお断りしておきたい。

※読者の方から早速補足頂いたので追記させて頂いた。

該当部分は赤色の文字にしているのでご参照頂きたい。

○概要

 現在、島内路線を担う一般路線車はいすゞエルガとエルガミオで揃えられており、縦貫線等以外のローカル3線(統合前)「都志(つし)線/鳥飼(とりがい)線/長田(ながた)線」は現状エルガミオしか入らない。車両の装備として、ワンマン機器は行先関係がパナソニック、放送装置はクラリオン、運賃箱関係はレシップとのこと。なお、つい先頃まで在籍していたH22年式エルガ3348号は旧形式の運賃箱搭載だった関係で週1日しか稼働しない限定運用だった由。

 なお、島内一般路線車は1台もノンステップはなく、全てワンステップ車である。これはBU時代から低床車はなく、キュービック時代でも標準床であり、その後の代替でもキュービックのワンステップ車であり、それらの流れを継承している。またかつては車内に吊り輪は無かったと記憶しているがいつの間にか復活している。この辺りは勉強不足で詳細不明。それでは在籍車の古参ナンバー順に並べていきたい。

 

◇3027~3031(H21年式:PDG-LR234J2)

 現在の最古参であり、登場後14年超えであるが未だに現役である。かつて淡路交通の車両は7年程度で代替されていたので、倍以上頑張っていることになる。

 概要で述べたとおりにローカル線で使用されており、洲本/福良で比較的よく見掛けることが出来る。また教習で扱いやすいのか「講習車」でも何度か見ている。逆T字窓でメーカー標準の様な車体。なお、このグループの3028号がトミーテックのバスコレ製品にプロトタイプとして選ばれている。またエルガミオでは1700代のグループ辺りからミラーヒーター装備とのこと。なお、洲本(すもと)所属の3030号は現在貸切登録に変更されている(マグネット式の貸切表記あり)とのこと。

 

◇3348(H22年式:PKG-LV234N2、除籍済み)

 概要で述べているが少し前までエルガの最古参であった。同期車は3348~3353号で、3348号以外は先に除籍、このうち3351号以外は他社で活躍している模様を確認済み。側面窓が自家用みたいに引き違い式の昔風でいうならばメトロ窓になっているが、近年の車両はサッシ自体がブラックアウトされているのと窓ガラスも着色されていることから特徴あるメトロ窓があまり目立たないのは少々勿体ない。この年式まではドア開閉スイッチが車体左右方向に操作するタイプ。またエルガではミラーヒーターはこの前のグループ2100代から装備されている、とのこと。

 まだ残るか・・と思っていたが、今月に入ってから本州側の某所で留置されているのを私自身が確認しているので淡路交通からは除籍された模様。趣味友達の話では6月には淡路交通の車庫で確認していた、との話なので、同車写真に写る車検ステッカーが8月だったことから、車検切れを迎えるこの7月~8月頭辺りに除籍と思われる。なお、リアスタイルは参考で同期だった3351号。

 

◇3425~3429(H22年式:PKG-LV234N2)

 上記と同じ年式・型式のエルガで現在の最古参グループ。3348は同年2月頃の登録であるがこの34代は7月頃の登録。 

 仕様的には2月グループと大差無いが、ドア開閉スイッチの操作方向が車体前後方向に変わっており、3300代までは出入庫時等就業時以外の前ドア開閉はドアコック操作であったが、このグループからはバンパー内にドア開閉スイッチを設けている、とのこと。一番下の行先表示は淡路交通のロゴで回送や貸切?用。

 

◇3640~3645(H23年式:LKG-LV234N3)

 翌年夏に導入されたグループで排ガス規制記号がPKG-からLKG-に変わり、シリーズも3に。とはいえ、最近の排ガス規制記号はいすゞの場合、銘板に現れることもなく、専ら専門誌からの解読と詳しい方からのご教示によっている。この排ガス規制記号、趣味としての記録として残して行くには昔からバス趣味をやっていた人間としては「U-」や「KL-」までが限界で3文字となって以降、調べるにはかなりの苦労と諦めが付きまとい、全く悩ましい現象である・・。

 読者の皆さんにはそんなどうでもいい余談はさておき、やはり側面メトロ窓でいままでと仕様は変わりなし。

 

◇3915~3919(H24年式:QRG-LV234N3)

 2012年4月か5月の登録。ここ数年の傾向で同期は5両の導入。再び排ガス規制記号が変わっている。

 この年式までは導入当時に高速道路を走行する運用があった関係で補助席/シートベルトあり。なおこのグループの3916(福良=ふくら)、3918(洲本)、3919(福良)は貸切登録に変更されている、とのこと(余談ながら高速路線車のガーラ3663と3664も貸切登録に変更されている由)。また3918号がトミーテックのバスコレ製品にプロトタイプとして選ばれている。一番下は同期入社ともいえる同年式のガーラと。

 

◇4422~4425(H26年式:QRG-LV234N3)

 2013年には新車導入無く、翌2014年7月に入ったグループ。このグループから補助席/シートベルトが無くなり、また車体外観上の大きな差は側面窓が標準ともいえる逆T字窓になったことであろう。しかしながらやはりブラックアウトされているのと窓ガラスが色付きゆえ目立たないので、前年までの車と並べて見てみないとパッと見では変化に気付きにくい・・。

 他、機器操作見直しがあったとかで、ギアが「N」位置で無いと乗車ドアの開閉が出来ない機構が加わっている、とのこと。

 

◇4627~4631(H27年式:QRG-LV234N3)

 2015年7月か8月に入ったグループ。仕様は44代同様で逆T字窓。現在の処、このグループがエルガの最新グループ。

 最新・・とは言いながら既に8年落ちで、繰り返すが代替が早く進んでいたかつての淡路交通ならこのグループが最古参となっているのであろうか・・。

 

◇4819~4822(H28年式:SDG-LR290J1)

 2016年7月導入で久し振りにエルガミオとなった。メーカーのマイナーチェンジでLR290シリーズとなっている。また淡路交通ではこのグループが一般路線車の最新グループ。

 このグループは縦貫線でも見掛けるが、給油場所の兼ね合いから洲本~津名港間の限定運用らしく、確かに福良では見られない。

 

 以上ざっくりであるが近況をまとめた。冒頭にも記載したとおり、記述誤りや補足あればご教示賜りたいと思う。訂正などあれば後日、この記事内で補足したい。

 さて、長々な駄文にここまでお付き合い頂きお礼を申し上げたい。