今日はちょっとバタバタしてたので、サクっとしたお話を…。
よく、トラックの求人で、
「パワーゲートでカゴ台車の積み下ろしのお仕事です!女性でも楽チンです!」
…と、アピールしていますが。
ここamebloで商品紹介としてpickできる某大手通販も、センター間の輸送は大型車でカゴ台車です。
焦げ猫もカゴ台車の仕事はトータルで2〜3年やってましたかね。
なんでトラック人生の晩年はやらなくなったかというと、1年に2回も骨折を続け、トラウマレベルになったからです…。
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フラグ立ってんのに
カゴ台車の仕事では他にもカゴ台車ひっくり返して荷物と台車の下敷きになったこともあったりしていい想い出がナイ。
しかし、私のようなオッチョコチョイでなければ、確かにこのテの仕事は時間も決まってるから帰る時間も毎日そんなに変わらないし、楽なほうかもしれません。
ルーティンが向いてる人にはオススメできる仕事です。
ただし空台車回収はめんどくさいよ!↓
本題。
骨折は2回とも指だったんですが、台車とトラックの荷台の壁に挟んで潰したパターンでした。
若い頃はこんなミス、やらなかったんだけどなぁ…。
ある日、
「ん…なんだコレは?」
小指の第一関節と第二関節の間がゴリゴリ硬く膨らんできたのに気づきました。
「痛くないし…歳取ったら骨の変形くらいあるあるなんじゃ?」
…くらいに思ってしばらく放置していました。
で、数ヶ月すると指がうまく曲がらなくなって、曲げようとすると痛むようになったのでさすがに整形外科に行きました。
「たぶん良性の軟骨腫だと思うけど、できてるね。コレ放っておくと骨折しやすいよ。手術しちゃう?手術するなら紹介状書くけど」
…と言われたにもかかわらず。
仕事忙しいし、もうそのときすでに病魔・ケガ魔(なんじゃそりゃ)の連続大フィーバー中でそれ以上医療費を捻出できず。
「そうですか」
…と、おめおめと引き下がってきたのでした。
小指だし、良性だって言うし、あまり使わないから様子見ててもいいや…って思ってたんですよね。
「内軟骨腫」というのは、まぁ以前やらかした卵巣嚢腫と同じように異常細胞が増殖するものですが、本来軟骨になる細胞が普通の骨の中で異常増殖する病気です。
つまり、骨の中味が軟骨になってしまうというわけで、脆くなるのは当然の理。
手術ではこの中味を掻爬(かきとる)し、人工骨や自分の骨の一部で埋めます。
先生いわく、
「骨折してからだと面倒だよ?」
…もうそれでフラグ立ってるでしょうが!!
とっとと手術しなかったのが悔やまれます。
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記憶がない
それから数ヶ月後、やっぱりやらかしました。
その日はまさか折れてるとは思いもせず帰宅。
確かに尋常じゃない痛みだったけど…家帰ってからどんどん腫れてきたんで会社に連絡を入れて病院に行くと、「折れてる」ってコトでした。
内軟骨腫が折れたっていうのは内軟骨腫のせいで弱く脆くなっているからというのもあり、そういうのを病的骨折っていうんですね。
この場合は、骨折が治ってからでないと内軟骨腫の手術はできません。
とりま固定したはいいですが、
「労災はその日に言わないと使えないよ」
…と言われ、またまた仕事を休むことに。
結局そのときもバイト扱いだったから傷病手当とか使えなくて、長引きそうだから退職って感じになっちゃったのは覚えてます。
なんか、その前後の記憶があまりないんですよ。
他にやらかした手術がこの12〜3年でいっぱいあり過ぎて、ほんの数日で退院だったこの手術のことよりも、その次にすぐ「荷物扱わないでいい仕事ならできるわ」と思って陸送(トラックそのものを運転して運ぶ仕事)をすぐにやり出したこと、膝に水が溜まるようにもなり近所の整形外科には通って水を抜いていたこと…くらいしか写真を見返してみても思い出せない(汗)。
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コレを見てほしかった!
手術は全身麻酔で行われました。
病室の写真とか食事の写真とか残ってるのにホンットウ〜に記憶がない。
この「アルジネードウォーター」とかいう謎の飲料がなぜ3本も飲み干されている写真があるのかも覚えていません。
麻酔の関係で手術の前後に飲まなきゃならなかったモノなのか?
ただ、残ってる食事の写真を見る限り、子宮腺筋症の時のO病院より(記事「子宮腺筋症と卵巣嚢腫のお話 3〜入院生活」参照)かなりおいしいモノというか凝ったモノっぽいですね。
このK病院には何度か入院してますが、ここもこの10年くらいで合併改装してるんですよね。
で、確か椎間板ヘルニア以来の入院で、病室が最近のビジホみたいに木目のパネルが使われていたり、大部屋でもプライバシーが守れるような設計になってたり、そこに「ほお〜」と思ったのは覚えてます。
でね、退院前の診察でこの掻爬した中味の写真を見せてもらって、
「あら…なんか、キレイでかわいいなぁ」
…と思ったのもなんとなく覚えてまして、閲覧注意なモノではあるんですが晒します。
ひつじ雲のような、ご飯つぶの小さいおにぎりのような、半透明のビーズのような…自分の身体の中にできた、取り除かなければならなかった「よくないモノ」なのに、今見てもなんともいえない愛らしさ(笑)。
子宮腺筋症・卵巣嚢腫の手術より後ですが、あのとき摘出した子宮と卵巣の写真を見せてもらったときとはまた違う感情を覚えました。
レントゲン写真、向かって左が人工骨で埋めたあとです。
その後はこんな感じでミイラ男(女か一応)状態にされ、一旦退院して抜糸、だったと思います。
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2度あるコトは3度あるじゃたまらん
その入院が夏だったんですが、その年の暮れにはまた懲りずに別な会社でカゴ台車の仕事に就きました。
退院後すぐの陸送は付き合いの長い社長さんが遠方からくれてた歩合の仕事だったので(いつも持ちつ持たれつご縁があるんです)、そこの社員になるんだったら400kmくらいの距離の遠くに引っ越しをしなければならず、親がまだ心配だったのでね…。
そして、その会社でも入社後たった数ヶ月で…なんともない中指をやらかしました。
「ダメだ、私もう台車取り回すセンスなくなったんだわ」
…そう思い、試用期間中だったのもあり翌年退職を申し出ました。
その後もその年もコテンパンではあったのですが…。
長距離フリーチャーターの仕事に戻ったけど、コレじゃフォークリフト乗れんわ!ってくらい首が回らなくなって頸椎症性神経根症と診断され、手術の予約が取れたのが何ヶ月も先で、その間に親父が旅立ちました。
いや、逆に、首傷めてまーた仕事休んでたから、親父の死に目に会えたのです。
コレは後から考えたらホントに不思議なタイミングでもありました。
一見不幸に見えることでも、捉え方次第なんだなぁ〜とつくづく思ったその件は、また次の機会にお話できたらと思います。
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「焦げ猫病気百貨店」トップ記事はこちら→「焦げ猫病気百貨店へ、いらっしゃいませ〜」
このテーマの最初の記事はこちら→「子宮腺筋症と卵巣嚢腫のお話 1〜発見・診断編」
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