今日は父の日!
私の親父は江戸っ子気質のものすごい短気だけどきっぷのいい人でした。
波平さん以上の、いわゆる「雷親父」でしてね。
日本人は怖いもの順に「地震 雷 火事 親父」と言いますが、私にとっては「親父」が筆頭で地震雷火事でした。
その性格とは裏腹にずっと病気がちで苦労してきたんですけどね。
私もその体質継いじゃったみたいだけどおかげで人生経験豊富になったよ(笑)。
親父、ありがとう。
仏壇や位牌がない、神社の札も裸まつり、花はその辺に生えてたやつなど、祀り方がシッチャカメッチャカなのはさておき。
親父が教えてくれた「マンガの楽しみ」は手塚先生。
だからこんなお線香を使っています(笑)。
仁丹のような渋めの香りです。
前置きはこれくらいにして、なんで雷親父&ブラック・ジャックなのかと言うとですね…、
「今どきそんな医者いるの〜!?」
…と、ビックリした経験があるので、今日はそれを書こうと思います。
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雷親父ならぬ雷先生
まぁ、昭和の時代はしばしば居たものでした。
患者が医師の言うことを聞かないで酒やタバコをやめないとかしてると、
「喝ーーーーーッ!!俺はもう知らんぞ!!」
…とか怒鳴りつけるタイプの先生。
2年前に更年期症状が出て、同時にめまいとハンパない頭痛が出たのは少し前に記事でも触れていますが、その時のこと。
ホットフラッシュは婦人科の薬(エストラーナテープ)で治ったけど、頭痛とめまいが治らない…と、当時の私は悩んでおりました。
婦人科では、「それは婦人科の症状ではない」って言われたし…。
こんな状態で大型トラックを扱うのは危険極まりないので会社はとりあえず休職。
頭痛は寝込むほどでしたしね。
今住んでいる街にはその1年前に引っ越してきたので、どこに何科があって評判はどうなのかとか、さっぱり分からなかったんですよ。
ネットの情報も限りがあるし、何でもそうですがレビューとかだとサクラや同業者の嫌がらせの書き込みもあるから当てにならない…そもそも、田舎だからか、病院はあっても書き込み自体少ないんですよね。
ネットの書き込みとかする習慣のないお年寄りが人口としても患者としても割合が多いからかな。
で、現在のかかりつけに至る前に行ったのが「内科、心療内科」を標榜していて、
「地域の皆さまがお気軽にかかれるホームドクターとしていついつ開業うんたらかんたら、どんな症状でもお気軽にお越しください」
…と、よくある言葉が書かれているホームページもある個人経営クリニックでした。
で、優しそうなベテラン先生を想像して行ったのですが…。
ご高齢(多分70代後半くらい)にしてはシャキッとしてて背の高い、めっちゃクセのありそうな先生でビビりました。
とにかく圧がすごい…。
頭痛を訴えたせいか、いきなり後ろに立って肩を押すんですが、すんごい力で押されて、
「あー、すげえな。ダメだコリャ。」
これは診察のたびにやられました。
これは彼なりの診断方法であって、別にドクハラ(ドクターハラスメント)じゃないと思います。
で、頭痛・めまいの原因はというと、
「うつ病だね」
…との診断。
ん〜!?
べつに気力や意欲がなくなってるわけでもなくて、
「生活あるし早く仕事戻りたいけど、普段頑張りすぎたからしばらく休んでもいいのかなぁ。なんか在宅でできないかなぁ」
…くらいに考えてる日々だったのに、うつ?
自分としては全く自覚なし…。
でも、一旦はその診断を受け容れました。
ストレスって悪いことに付随するだけじゃなく逆のこともありますからね。
ただ、本当に自分でも自覚できる「うつ」になったこともあるので、経験上「そうかなあ?」と疑問に思ったのは否めません。
このクリニックで出たのは「デパス」。
うーん、あまりいい噂聞かない薬ではある…。
「とにかく薬飲むより身体動かして痩せろ」
と言われたのでまぁそれも一理あると思い、頑張って神社の掃除手伝ったりもしたんですが…
やっぱり仕事してた時の運動量には敵わないし、仕事してても何年も前から痩せなくなってて諦めてたくらいなので、難しいなぁとは思っていました。
さらに難航したのが、毎月一度提出しないとならない、傷病手当用の診断書。
「めんどくせえな。書いたことねえよこんなの」
と言いながら書いてくれてましたが、「今月もお願いします」って言うのが憂鬱になるほど毎回嫌がられて、確か診断書料3千円くらい取られてたかな。
しかも、
「傷病手当なんざもらわなきゃならないくらいなら男作れ、男!」
(↑原文?ママ)
…男出来るように見えますか?と、喉元まで出かかり苦笑。
なんていうかその頃まではムチャぶり言われても、
「昔ながらの雷先生なんだな、今で言うとオラオラだけどな(苦笑)」
…くらいにしか思わず、この時点でドクハラだけど心配して言ってくれてんだなと思ってたんですよ。
後で調べたら、傷病手当用の診断書って保険適応でもっと安いはずなんですよね。
先生ご自身が知らなかったのか、故意にぼったくられたのか今となっては分かりません。
でも本当に、むしろ言いたいことズバズバ言ってくれるおもしろい先生だなって思ってたんです。
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ヘソ曲げる理由が謎すぎた
ある日、ずっと治らない頭痛が急にさらに激しくなり、吐き気も催すくらいになりました。
前の年に友人をくも膜下出血で亡くしていたので、
「同じ轍踏んでたら彼女も浮かばれんわ」
…と思い速攻でMRIと脳外科のある救急指定病院に行きました。
結果、異常ないから単なる片頭痛でしょうってことで帰ってきたんですが…。
次にいつものその先生のクリニックに行って、当然ですがそれを報告すると…、
他の病院に行った、それが逆鱗に触れたのか?
受付終了が午後6時で、着いたのが5時半回ってたから不機嫌になったのか?
「あんたこんな遅い時間に来て、昼間何してたの?」
えっそれ関係ある!?
「痩せろ痩せろって言ってるのに全然痩せてないよな。あんた医者をバカにしてるよね?なんでそんなに太ってるの?治す気ないんだろうから、もうウチに来ないでくださいよ!」
…というようなことを怒鳴り始めて…とにかく太ってる太ってるって繰り返すんですよ。
なんかコレ既視感あるぞと思ったら、まるでパワハラ上司やモンスタークレーマーのよくする口調でした。
オラオラ言葉と何故か丁寧語が混ざりつつ、相手の発言を謝罪すら聞こうとせず、感情任せに相手を威圧するっていうね。
めっちゃ怖い。
最初はいくらなんでも今どき冗談だと思ってたんですが、どうやらガチギレだったらしく、いつもの「肩押し」をマジで怪我するんじゃないかというイキオイでやられた後(多分怒りがこもってたんですね)、
「こんなんじゃ治るわけねえわ。ハイ、帰って。もう来ないで」
…と、診察室を追い出され、診断書も書いてもらえませんでした。
ホントにこんな感じだったんですよ↓
私そんなに失礼な事したか…?
緊急事態で救急指定病院に行くのは当たり前じゃないですか。
予約制じゃない医院に駆け込みの時間に着いたからって何も言われたことないし、肩凝りとデブとうつ病となんの因果があったのか?
ちなみに、私が何をやっても一定以上痩せない「どすこい体型」になったのは6〜7年前からで、その時に脱毛サロンなんか行ってないのに脇の下や脚の毛が無くなったり身体に痛みが出て線維筋痛症と診断されたりしたので、当時から何か代謝・内分泌の異常が起きてたのではと今になって思います。
それを既往歴も聞かないで、
「太ってる、痩せる努力をしてない、治す気がない、医療を受ける資格がない」
…と言われたもんで、病気の正体は分かっていなかったものの、鋼のハートの私でもさすがに傷つきましたわ。
「うつ病」って診断したならなおさら、弱ってる人にそんな態度取ったらうつじゃないものもうつになりますしねえ。
結局誤診だったわけだし…。
自分の親父が雷親父だったし、架空の話だけど「ブラック・ジャック」先生もよく「甘ったれるない!!」とか言って患者殴ってるし(笑)そういえば「この…ドラ息子めっ!!」とか言って子どもにゲンコツくれてた事もあったなぁ(読みすぎてセリフを覚えている)。
だから、そんなような古き佳き昭和の雷親父的なお医者さんに出逢えてよかったなぁと思ってただけに残念でショックでした。
今どき珍しいタイプですよねえ。
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確かに肥満はよくないのだ
確かに肥満は万病のもとだとは思います。
特に若いうちは健康的である程度は良いかもしれませんが、中年〜壮年以降は特にね。
太る、痩せない原因がホルモンであれなんであれ、太っちゃったら動脈硬化や高血圧、高脂血症などいろんな病気を合併するので、太るタイプの内分泌異常はやっぱり早めに原因を見つけて治療に向かえるといいなと思います。
もちろん、脂肪ではなくむくみで太ってる方も同じように注意して、おかしいなと思ったら「歳だから」と片付けず、良いお医者さんを見つけて原因究明するようにしてくださいね。
太ったら病気になる、また、病気で太ることもある。
鶏が先か卵が先か、のような難しい問題ではありますが。
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以上、今日は昭和に回帰したようなノスタルジー溢れるエピソード(!?)でした(爆)。
ちなみにべつに先生のこと恨んでません。
ほんと、「今日び珍しいなー」ってビックリした、しかないです…(笑)。
基本健康体の人で、風邪ひいたとかでかかるには相性がいいのかもしれません。
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