ステージプログラムとして、3F イオンホールにおいて、日野市立病院 副医院長 外科 菊永裕行先生より「乳がんの不思議 −がん細胞の意思−」と題して講習会が行われました。
自分の意思では心臓を止められないように、或いは寝ていて意識がなくてもちゃんと呼吸しているように、細胞内のDNAには生命誕生以来の記憶・生きるための戦術=生きようとする意思がある。
アポトーシスと言って、細胞は個体をより良い状態に保つために、あらかじめ遺伝子で決められたメカニズムによってなかば自殺的に脱落する現象があるそうです。ところが、がん細胞は生きるためにこのアポトーシスのスイッチを切るので、細胞分裂でどんどん増えて、自分は死なないで行き場を求めて転移するそうです。
真のがん治療はがん細胞も「老化したら死ぬ」というアポトーシスのスイッチを入れることではないかと菊永先生はおしゃっていました。
しかし現実にはまだその方法が確立されていないので、手術や放射線治療、抗がん剤治療が行われています。
乳がんの検診率はアメリカでは80%と高いですが日本ではまだ40%くらいです。
残念なことに日野市の乳がんの検診率は20%前後で推移しています(日野市国民健康保険データヘルス計画より)
時間がない、がんと知るのが怖い、お金がない、などが検診を受けない理由の上位らしいですが、たった1つしかない大切な命です。ぜひこの機会に検診を受けてみて下さるよう、心から願います♡
1F センターコートではピンクリボン活動に取り組む企業・団体より普及啓発資料の配布や展示が行われました。
また我ら青葉の会もがんカフェを行いました。
仕事の都合でいつものがんカフェには参加できない方も参加していだき、嬉しい限りです。
盛況のうちに今年のピンクリボンイベントが終わりました。
こうしたイベントを通して、1人でも多くの方が健康について考えたり、患者であっても心が少しでも平穏でいられれば良いなぁ〜、と思います。 A.I.