【ペアリングのヒントは故郷にあり】 | 和ごころ四季彩

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石川県 福光屋
黒帯 悠々 特別純米

 
原材料:米(全量契約栽培米使用)、米麹
使用酒米:山田錦55%(兵庫県多可町中区産)
金紋錦45%(長野県下高井郡木島平産)
精米歩合:68%
製造方法:特別純米、純米大吟醸酒混和(混和率/精米歩合50% 2割5分)
アルコール度数:15度
 
今回いただきました『黒帯 悠々 特別純米』
お店で手に取った際、吟醸造りで純米仕込み・・・という説明書きがとても気になりお迎えすることにしました。
 
寛永二年(1625年)創業、金沢で最も長い歴史と伝統を誇る酒蔵『福光屋』さんのHPを拝見させていただくと、
【蔵人の役割は自然の原理がうまく働く場をつくること。そして、主役である微生物が気持ち良く活躍できる環境を整えること。自然に敬意をはらい、自然のチカラを最大限に引き出す事】というとても素敵な文章が・・・早くいただきたくなる気持ちを抑え(笑)読み進めると、用いる酒米やお水にもこだわりと自然を大切にする心が溢れていることに気がつきます!
 
最もスタンダードな『黒帯』に用いられる酒米の1つ『山田錦』は最高峰「山田錦」発祥の地であるとされる兵庫県多可町中区坂本の農家と昭和35年から契約栽培を行い、土づくりからともに取り組み収穫され、「金紋錦」は長野県木島平産を使用しています。また仕込むお水は100年前に降り注いだ雨が100年の歳月を経て酒蔵にたどり着くため「恵みの百年水」と呼ばれ使用されています。水にも物語、ロマンがありますよね!
 
さて、そんなこだわりの詰まった『黒帯』。
どのようなマリアージュにしようかなと考え、まずは酒蔵の所在地からヒントを!
金沢だからお魚にしよう!と思いお魚コーナーへ。
いろいろある中で、目に留まったのが鯛の頭。笑
以前石川県を訪ねた際いただいた鯛がとっても美味しかったのを思い出し、あら汁にしよう!!と決めました。
そしてもう一つ決めた理由が『黒帯』が燗あがりするということ!
燗上がりというのは燗をして最も旨さが際立つことを言います。温かいお食事と燗でいただきたいな・・・と帰宅して調理スタート。
 
あら汁は下処理が大事♪きちんとしないと臭みのあるお出汁になってしまいます。
 
【あら汁の作り方】
・たっぷりのお湯を沸かし、お魚に軽く塩を振る。
・沸騰したら1分~1分半茹でて冷水にとり、血やごみなどを丁寧に除去します。
・お鍋にお水1.5L・日本酒・昆布・きれいに洗ったあらを入れまずは強火で加熱します。
 (私は臭みけしの為にしょうがのスライスも入れました)
・煮立ったら火を弱めて、じっくり煮ていきます。
・あくが出てくるのでこまめに取ってください。(これも臭みを防ぐポイント)
・スープが透き通ってきたら、塩・醤油で味を整えて出来上がりです。
 
今回は純米大吟醸酒混和ということなので、柚子粉で爽やかなフルーティさをプラス。
煮込む際の日本酒も全部飲み切らないので黒帯を使用しました!贅沢・・・(灬ºωº灬)♡
 
黒帯は冷でいただくとお米の甘い香りとしっかりとした酸味が印象的だなぁ・・と感じましたが、燗にすると酸味や苦みは全くなくなり、ほんのりと甘みを感じるまろやかでスッといただける日本酒に変化しました(๑•ω•๑)/"♡
 
あら汁とはやはり燗が相性ぴったり!!
冷でいただくなら・・・冷ご飯に鯛のお刺身をのせてわさびを添えて・・あら汁を回しかけた鯛茶漬けが合いそうです!
 
福光屋さんの【黒帯 悠々 特別純米】是非お試しください♪