【備前焼の不思議な力】 | 和ごころ四季彩

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レポート2は『備前焼』についてお話しします



今回 お食事と共にいただきましたお酒を注いだ器は・・・

岡山県の伝統的工芸品である『備前焼』です!



備前焼は岡山県備前地方で採取された良質な陶土を使用し、絵付けも釉薬も使用せず

7日~10日間じっくりと松割木を用い千数百度の温度で焼いた硬い『焼締陶』です。

 


備前焼は素朴な焼き物という印象がありますが、窯への詰め方や焚き方の工夫で様々な模様を生み出し、愉しむことが出来ます(๑•ω•๑)/"♡

 

*胡麻・・・焼成中に薪の灰が融けて付着してできる模様です。


*桟切り・・・燃料が燃え尽きて出来た灰に作品の一部が覆われ、空気の流れが悪く還元焼成となりその部分のみ金、青、灰色などになることによりできる模様です。


*緋襷・・・藁を巻き鞘などに詰め直接火の当たらない場所で焼くことにより、藁のあった部分は藁の成分と粘土の鉄分が化学反応を起こし緋色の模様になります。


*牡丹餅・・・焼成時に作品の上にぐい呑みなどを置くことにより、該当部分が牡丹餅のよう白くなります。

 

また備前焼は使えば使うほど角がとれ、落ち着いた優しい味わいになっていくそう(ºωº)♡

素朴な中にも様々な景色があることを知ると、改めて備前焼の器を鑑賞したくなりますね。

 

さて皆様は備前焼が持つ、不思議な力をご存知でしょうか(*≧∀≦*)

 

先程説明をいたしました通り、備前焼は釉薬をかけずに焼成する為、内部に微細な気孔が出来、それにより若干の通気性が生じます。

それにより

・備前焼の水甕に入れた水は美味しくなる

・備前焼の花差しに生けたお花は長持ちする

・備前焼のカップでいただくお酒やコーヒーはまろやかになる

・ビールの泡立ちがきめ細かくなる

など私たちにとってとても嬉しい効果が表れます

 

実際に私も自宅で飲み比べてみましたが、口当たりが大変まろやかになります(*´`*)

岡山県のお酒をいただく時は是非備前焼のぐい吞みをお使いになってみてくださいね!

 

また備前焼づくりを岡山城内で体験できるという情報も(*⁰⁰*)

 

岡山県を訪れる際は是非訪れたいスポットです!