人でなし稼業   福田和也氏 新潮文庫


三島賞を受賞してまだ間もないころに「マガジンwooooo」に連載していた

時評を集めた書。「物書きは高尚な先生などではない、所詮みせもので

あるし、人でなしの稼業である」この精神が文章全編に貫かれている。

平和、平等、豊かさが逆に人間が持つ根源的な力を奪っていくその危機感

に抵抗していく現在日本へのアンチテーゼの時評かな。 

その後、柳さんや大月さんなどに論争をしかけていく福田さんの気質がわ

かりやすく味わえる時評です。痛快でおもわずにんまりしてしまう本ですね。



1999年8月1日 第1刷 500円 全335ページ