昨日は、1ヶ月に1度の面会の日。


波子が帰宅後、
リュックから思わぬものを取り出した。



それは、2つのポチ袋。

ひとつは、波子へ。




もう1つは、


なんと私宛だったのだ。





『 冬子さんいつもありがとう』



袋に、義父の字で書いてあった。







同居中、義父母から
あれほどなんやかんやとプレゼント類を
貰ったり、買ってもらっていた波子だったが、

別居後、パタリとそれは止んだ。



もちろん、
ものが欲しいという訳では無い。


あまりにも現金な手のひらの返し方に、
彼らの人間性が見えたようで

少し寂しい気持ちになったのだ。




元々、旦那自身は、
アウトレットやセール品を
自分のために爆買いはしても、

波子や私のためにお金を使うことは
あまり無かった。


波子が産まれてからは、
必ずどこへでも義父を連れていき、

入場券から飲食からおもちゃから
何から何まで、

波子を含む全ての費用を義父に負担させた。



私の誕生日プレゼントも、
クリスマスプレゼントも、

夫からは無いが、義父が買ってくれた。





夫は常に、



「1人で金使うところ無いんだから!」



それが、理由だと言う。



義父は義母と離婚しているし、
まだ現役で働いているから
お金が余っている、


と言うのだ。





それと、夫が小さい頃に
あまり義父から可愛がられなかったようで、

(憎たらしい子供だから仕方ないのでは…)



自分は欲しいものを買って貰えなかった、

大学費用も義母が出した、


(大学全滅して、急遽留学したがったのだから仕方ないのでは…)




それを未だに根に持ち続けており、


「そのくらい出したっていいだろ!」


という気持ちが夫には常にあったようだ。





ほんとに、みみっちく
器の小さい男。



別居してよく考えてみると、
義母からも毎回、

嫌という程の
波子の洋服やタオルなどを頂いていたのだが、

その費用は、全て義父が出したものだった。




購入するのは義母、
スポンサーは義父。




それが、別居後は、
義母の購買意欲が無くなったらしく、


山ほどの洋服のプレゼントは止まった。





義母は、
同じものを2着買うことも珍しくないほどの、尋常ではない数の洋服を購入し、

貰った側としては
整理するのも大変な状態だったので、

ホッとしたところもある。

再来年辺りには、ようやく貰ったもの
全てがサイズアウトするかな。




私自身は、余分な物の押し売りが減って
ホッとしたけれど、


毎月、面会を終えて帰宅する波子が、

今までとは打って変わって、
手ぶらで帰宅したり、


「おもちゃ買ってと言ったけど、
パパがダメって言ったから我慢した」


などと聞かされると、
波子が少し不憫に思えた。


月に1度しか会わないのだし、
私の3倍もの高収入なのだから
そのくらい買ってやればいいのに。


相変わらずのドケチぶりに
呆れてしまう。



それでいて、私に

『 波子のことを考えるのであれば!』


などと、裁判の書類や手紙やメールで
連呼しないでいただきたい。

お前が少し考えろ!





波子は、昨日は

「スーパーで、パパにこれ買って貰った」

と、嬉しそうに
お菓子のおまけのような、
プラスチックでできた小さな笛を
持って帰って見せてくれた。


義母からは、クリスマスプレゼントとして、
よくスーパーで売っている
長靴に入ったお菓子。。。




今までが凄かっただけに、
あまりの差にびっくりしてしまう。

波子はまだ幼くて分からないだろうけれど。




不思議なのは、

私は別居したけれど、
波子には罪はないし、

波子に会いたい、波子のことを考えろ!

という事で、夫は私に対して
親権を争う調停と、
訳のわからない裁判まで起こした。



だけど、波子へのお金は
渋るんだね〜



私には、そこがよく分からない。


墓守を気にする義父については、
家を継がない孫になったからかな、

と分からなくはないけれど。



結局、義父がお金を出さなければ、
義母と夫は、
自腹を切ってまでは、お金かけたくない、
ってことなんだな〜



そんなことを、月に1度
面会の度にいろいろ考えてしまう私だったが、


義父からの心遣いに
私の凍りついた胸の氷が少し溶け、
温かい気持ちになった。


同居中、義父だけは私の味方をしてくれて、
義父の存在があったから、
数年間の同居を頑張れたのだと思う。


いなければ、とっくに逃げ出していたかも。



とても良くしてもらったのに、
義父を巻き添えにしてしまったことは
本当に申し訳なく思う。




そうだ、義父に年賀状を出そう。



もう会うことはできないけど、

せめて年賀状でお礼を書こう。