大統領戦で、ハリス氏とトランプ氏が接戦だ。

トランプ氏が勝てば厄介なことは起こらないが、ハリス氏が勝つと危ない。

アメリカ合衆国議会議事堂の襲撃などが、再び起こるかもしれないからだ。

当局は既に対策を立てているようだが、騒乱を起こすこと自体は防げない。

 

 

トランプ氏が負けたら、彼は「選挙が不正だった」と必ず吠えるだろう。

さすがに今度は「私たちは議事堂に向かって歩き…」などと扇動はしないだろう。

けれど、全米のあちこちでトランプ支持者が騒乱を起こす可能性は高い。

 

イーロン=マスク氏は、イギリスで移民排斥を求める騒乱が起こった時、

自分が経営する”X”に、「内戦は避けられない」という投稿をした。

世界に、自分が事態をよく理解しないうちに軽率に発言してしまうことを示した。

 

 

マスク氏は、自分の国でそういうことが起こる可能性のあることは言わない。

しかし、トランプ氏が負けたら、本当に内戦まがいのことが起こりかねない。

何しろ銃を持つ権利があり、実際に成人の三分の一が自分で銃を持つ国だ。

 

民主主義国家の盟主のような国の現状が、この有様だ。

なんと、合衆国憲法修正第2条が、銃の所持に関する権利を保障している。

開拓時代なら分からないでもないが、果たして今のアメリカに必須の権利なのか?

 

ハリス氏に予想外に追い上げられて焦ったトランプ氏は、

当選したら、そのイーロン=マスク氏を閣僚に入れることを明言した。

副大統領候補にヴァンス氏を選んだ時と同じで、似た者同士でつるもうとしている。

 

また、マスク氏は自分が経営する電気自動車のテスラ社の業績が悪化すると、

ストライキを起こす従業員を全員解雇する考えを示した。

トランプ氏は、マスク氏の労働者に対する厳しい姿勢を称賛したと言う。

全米自動車労組は当然、労働者を脅迫したとして両者を連邦労働当局に告発した。

 

それでも、アメリカ国民は大統領の座にトランプ氏を選ぶのだろうか?

もうすぐその結果が出るが、アメリカで騒乱や内戦が起こらないように願う。

なぜなら、もしそれらが起こったら、全世界にも必ず大きな影響を招くからである。