老人への年金支給は、年々実質が目減りするようにできている。
それを「マクロ経済スライド」と言う。なんのこっちゃ!?
きっと、官僚が持ち前の”賢い頭”でつくり出した言葉なんだろうね。
何のために?そりゃ決まっているよね。老人・国民をだますためだ。
「年金目減り策」と正直に言えばいい。
一人の老人にとって、”マクロ経済”って何?”スライド”って何?
これほど遠いものはないし、バカにするにもほどがある。
カタカナ語には、ほんとうに用心した方がいい。
だいたいサギの手口の一つは、わけの分からないカタカナ語を散りばめることだ。
ディスコのことをジャスコと言っているような老人は、カタカナ語は分からない。
年金を目減りさせることによって、高齢者の就労を促す効果もあるかもしれない。
でも、人手不足の中にあっても、老人にはなかなか就労できない事情がある。
重病の相方を介護している老人は、そもそも働きに出ていけない。
いや、この頃は働き盛りの人でも、親の介護のために退職する人も多いという。
そもそも重労働・長時間労働は、どうしたって体が効かない。
雇う側も年寄りにけがをさせては大変なので、おいそれとは雇わない。
ケガをしてしまっても、正規雇用でないと労災認定ももらえない。
年金で問題なことのもう一つは、受給額の格差が大きいことだ。
特に国民年金だけの人は5, 6万円というレベルだし、
何らかの理由で「保険料」を払えない期間があった人は、もっと少ない。
インスタントラーメンを、昼食用・夕食用に半分ずつに分けて食べている人がいる。
お金がないから、具合が悪くても病院にも行けない老人たちが本当にいる。
酷暑の中で、電気を節約するためにクーラーを決してつけない老人たちが多くいる。
憲法の中でも有名な第25条!
- すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
- 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。