テレビを見てると、繰り返しのナレーション・映像のなんと多いことか!

たった1つの話題で、何回も何回も同じセリフを聞かされ、

何回も何回も同じ絵を見させられる。

いい加減にしてくれ!視聴者をバカにしてるのか!

 

でも、例えばプロ野球の大好きな人は、

大谷選手がホームランを打った映像を、何回見ても飽きないだろう。

テレビ中継で試合を初めから最後まで観戦したその晩に、

スポーツニュースでまたまた見たりしている。

 

それはその人の嗜好と放送が一致した特別な場合だ。

でもテレビでは、このくどい繰り返しナレーション・映像が、

ニュース番組でもバラエティーでも、同じように多用されている。

 

同じセリフや言葉は、意図的に繰り返すこともある。

詩や歌詞でよく使われるリフレイン効果だ。

また選挙演説では、絶叫と共に同じフレーズがシュプレヒコールされる。

そして、バカバカしいほど単純な内容の方がより効果的と言われている。

 

でも、ナレーション・映像の繰り返しの多さの主な原因は、

単に、番組制作者の怠慢ではなかろうかと思う。

ひとつのセリフや映像を、何回も何回も繰り返せば相当な時間になる。

あれこれ考えなくても番組ができちゃうし、あとはCMで埋めたらいい。

 

複雑な事情や中身は、3分以上の話になると、

集中して聞くことがとたんに難しくなる。

分かり易くすると言っても、同じセリフや映像の繰り返しにはウンザリする。

そしてテレビ番組制作の安易さに腹が立ってくる。

 

たいていのことは、3分もあれば、充分に説明し語り尽くすことができる。

それ以上の長さになると、理解・把握することも難しくなる。

音楽も、よっぽど気に入った曲でないと、3分以上になると飽きてくる。

カップラーメンも、お湯を入れて3分以上経つと、麺はふやけてしまう。

 

3分が鍵だ。

説明は、すべて3分以内に収めてくれ。

新聞記事も、原稿用紙3枚以内の長さに抑えてくれ。

それどころか、ぼくは見出ししか見ないことが多い。