昔の日本女性、今で言えばおばあちゃんかな…はいろいろなことができる。
料理では、法事に出すご馳走のみならず、いろいろな手料理をつくることができる。
おふくろの味ってやつだね。
おばあちゃんの料理は、畑仕事と結びついている。
近くの自分の畑で、毎日丹精込めていろんな野菜を作る。
当然、得意料理はその野菜を使ったものが多い。
ひと昔前は、田舎では味噌や醤油も自分の家で作っていた。
その家の味っていうものがあって、それはその味噌や醤油で決まる。
漬物や梅干し・梅酒も、よく家で作ってたな。
服だって、お母さんが作っていた家が多かったよね。
今みたいに、服は手軽に安く買えなかったからね。
子どものズボンにつぎはぎするなんて、当たり前だ。
日常の忙しい合間に、手芸・工芸・美術品でもなかなかいい作品を作っていた。
”農業祭”なんかで展示してもらえるが、見てくれる者は地域の人たちばかりだ。
芸術的な新奇な創造性はないかもしれないが、家に飾るにはじゅうぶん立派だ。
昔の日本女性は、貧しく物がなく、不便な環境で生活していた人が多かった。
生きていくために、親や仲間からいろいろな技を教えてもらい、自分でも工夫した。
だから、料理・裁縫・家事・野良仕事等々で、いろいろなスキルを持っていた。
昔の日本女性は背が低く、野良仕事でたいてい腰も脚も曲がっていた。
高級化粧品を買ったり美容院に通ったり、そんなことはなかなかできなかったろう。
おばあちゃんの周りは香水の匂いが漂うことはなく、たいてい漬物臭かった。
今の女性は、いろいろなスキルを持たない替わりに「教養」があるのだろう。
パソコンも打てるし、携帯を使いこなし、英語の発音も良くなっている。
”ディスコ”のことを、おばあちゃんのように”ジャスコ”と言ったりしない。
でも、失礼ながら今の女性は、年老いたらいったい何が残るのだろう?
まあ今の時代、おばあちゃんが持っていたスキルはもう必要ないだろう。
ある程度のお金を持っていたら、自分は何もしなくてもみな買える。
男だって一緒のことだけど、世の中豊かになって便利になったら、
一人ひとりの人間は、ある意味どうしても退化しちゃうね~ (>_<)
そしていろいろなスキルを失うと、その人間の魅力まで失われていく。
”艱難汝を玉にす”
現代人は、自分が本当に魅力的な人間になりたいのなら、
なるべく自分の思いを貫き通して、それが故に失敗を重ね、
さんざん叩かれることも覚悟しなくちゃね。
いろいろなスキルを持ってなくても、
いっぱい苦労して、いっぱい悩めば、
おばあちゃんたちのような魅力的な人間になれるかな~???